ページ

2012年5月30日水曜日

2012年5月16日水曜日

旅行記:宮城県県山元町等訪問2

忘れないうちに雑感を。パンセ。

山元町ではいろんなところからボランティアが集まっていた。ご案内していただいてた清水さんも元々は関東から通ってたわけだし、前日に飲んだ人もわざわざ遠くから来てる人もいた。
聞くところによると、FacebookやTwitterを活用して、情報発信や共有をしているらしい。エジプトとかを持ち出すまでもないが、FacebookといったSNSが人や時代を動かしてるってことを改めて感じる。
テレビやネットだけの世界ではない。SNSってのはもはやインフラで現実世界を補完するものに他ならないのだ。バーチャルじゃない。
なんか不思議だな。いつも思うのだけれども、ブログとかFacebook、Twitterに掲載されてる写真って何時の間にとったり、記事書いたりしてんのかな。どうやって現実と折り合いをつけるのだろう。さて、写真撮るぞーってとるタイミングとかあるのかな。特に食事をとる人はレストランとかで撮るわけで。僕は何かすぐ食べたくなっちゃったりして、写真とってからはい、食べようってのができない。最近気づいたけれども、デジ一で撮るのは全然恥ずかしくない。ただ、コンデジとかだと恥ずかしい。携帯だと、こっぱずかしくてエイヤと気合入れないととれない。カメラマンっていうペルソナがデジ一を持つことであって、そういうキャラクターが与えられて演じるだけなら容易い。





閑話休題。
ボランティア内容だが、土を掘ってのゴミ拾い。同じ場所では竹やぶらしきところの竹をすでに切ってあって、その竹の枝を折ってそれを、一つの場所に集めていた。
僕が行ったのは前者のゴミ拾い。とりあえず表面上のゴミを拾う。大体、土に埋まっていてゴミは土まみれになっている。ゴミとしては、ガラスの破片、ビニール、ビン、鉄などなどたくさん。特徴的なのは、どうやらこの場所にはビニールハウスがあったらしく、デカいビニールが埋まっていた。ビニールは大蛇みたいな太さであり、また長く扱いづらい。それをまた回収車が収集しやすいようにと袋にいれるのだが、それがまた収まりづらい。ちょっと時間をかければ、ビニールもある程度の長さで切れないこともないのだか、たくさんあるのでなかなか骨が折れた。
ガラスの破片が落ちているのは、津波で家のガラスが粉々になったからだ。津波が確かにこの地にきたことを実感させる。
また、ゴミも室内にありそうなものの一部といったものが多くある。鉄も何かの家具の一部だろうし、プラスチック類もよくでてくる。
わさびのチューブまで出てきていた。

フォークみたいに細い刃先数本があって、鍬みたいに歯が90°くらいに傾いているなっている道具で、地面を掘る。
ところどころ草が根を張っていて掘りづらい。
掘り返すと、ゴミはもちろん、ダンゴムシなんかもたくさんでてくる。
小学生以来か。
土に久しぶりに触れた気がした(手のひら側だけゴムみたいに塗装されてる軍手はしていたけれども)。
土の柔らかく、湿った感触。
懐かしい気分になると同時に、この土は海水を浴びたのだというにわかに信じ難い現実に直面する。

清水さんによれば、一年前と比べ「色がある」のだという。
一年前は、津波に流されしまったままであった。
全壊した家もそのままにされていた。

今は、土に生える雑草はもちろん、ところどころ家もリフォームをしており、少ないかもしれないが確実に復興の兆しがある。
ただ、解体されてそのままの家も多く、広い平野にぽつんぽつんと家が立っているのが印象的であった。

ボランティアは30、40人くらいいた。直接話したのは数名だが、小耳にはさんだところによれば、栃木、福島相馬市、埼玉、一番遠いところで大阪がいた。
震災から一年たってもこうして、被災地に身を寄せるのだから本物だ。
また、僕のように今回初めてというわけでもなさそうであった。
通うことで深まる絆。
そんなものを垣間見た気がした。


つづく

2012年5月13日日曜日

ナイロン100℃「百年の秘密」

本多劇場

久しぶりのお芝居観劇。
大学のサークルの後輩が出演というとがあり、チケットをとってもらった。

映像が特にすごかった。
劇場で単に映像を流すということではなく、舞台だからこその表現としての映像の使い方があった。
あと、女優陣の演技。
特に犬山さんが幼児から老婆までを演じていて、見事であった。

2012年5月11日金曜日

35歳の教科書

藤原和博

テレビ、ケータイもドラッグ。
成長社会から成熟社会へ。正解主義から修正主義へ。

2012年5月6日日曜日

旅行記:宮城県山元町訪問等


GWは2泊3日で旅行に行った。
目的は被災地でのボランティア。
とはいっても半日くらいしかやっていないので、ほとんどは観光であった。
ただし、被災地を実際に訪問してみて、いろんなことを感じたので、ここに記しておく。
(つれづれなるままに書いてますので、頭のわるい文章になってます。)

《初日ー5月3日》

仙台まで新幹線。
宿はビジネスホテル。
めっちゃ雨が降ってた。
折りたたみ傘ではよく濡れた。

東北については、大学生の時にヒッチハイクで福島(郡山、喜多方、会津若松)、宮城(仙台)、青森(青森市)を巡ったことがある。
それ以来の東北。
仙台についても今回で2回目。
「そういや、前きたときは仙台駅前のブックオフで司馬遼太郎の『梟の城』買ったなー。」とか「牛たんって実はオーストラリア産らしいって聞いたなー」とか「漫喫に泊まったなー」とか思い出した。


閑話休題。
仙台についてすぐに「清水さん」と合流。
清水さんは同じ会社の人で、今は仙台派遣中の御方だ。
後にも出てくるが、津波で被災した宮城県山元町というところで一年来熱心にボランティア活動をしている。
知り合いづてにそういうことを聞いていたので今回コーディネーターをお願いした次第である。
今回の旅行は全て清水さんの車で移動した。
実は僕と会うのは今回で2度目である。
「とても面倒見がよいあんちゃん」というのが第一印象。
第二印象というものがあれば、それも同じく「とても面倒見がよいあんちゃん」であった。

さて、最初に車で「せんだいメディアテーク」に行った。
ずっと行きたかった「せんだいメディアテーク」。
念願かなったわけである。
ただ、「ずっと」期間が長すぎてそもそもなぜ来たかったのかを忘れてしまった。
伊東豊雄設計くらいしか確かなことは覚えていない。
しかも伊東豊雄さんも誰だったか記憶が曖昧である。
たしかモギケン時代のNHK「プロフェッショナル」で観た気がする。
いや、グッドデザイン賞もとってたな。
アートマネジメント系の本で観た気もする。

そんなことを思いながら館内を巡っていたらとある本が目にとまった。
「震災時のトイレ対策のあり方〜」
震災関連特集の棚にあったこの本。
抜群に面白かった。
神戸の震災時のトイレのあり方を検証しただけかとおもいきや、最初の方にはトイレの歴史から書いてあった。
震災とトイレ。
確かにこれは身近でかつ大変な問題だ。
それをこの本においては真面目に検討していた。
また、読みたい。

そのあとは仙台市の沿岸部、荒浜へ。
多数の犠牲者が出た場所である。

夜は清水さんの山元町ボランティア仲間と飲み。
※ピントがあっていないのは持っていったデジカメ「RICOH GR DIGITALⅢ」に手ぶれ補正がないから(だと思う)
2次会まであって、よく飲んだ。(自分的には)
みなさん、本当によく飲む人だった。
中学生だったらみんな友達になってた。
楽しかった。


《2日目ー5月4日》
朝、7時半に清水さんがホテル前に車でお迎え。
なんと清水さん車中泊。
けろっとしてるところもスゴイ。

そして、この日は山元町へ。
仙台から高速などを利用しておよそ一時間といったところだろうか。
まずクボさん宅へ行く。
ここも津波の被害を受けたところで、クボさんが修理して使っているとのこと。

ちなみにこの「クボさん」がとんでもなく面白い人であった。
何気ない日常の発言もだけど、経歴とかも。
その面白さについては僕の筆力では表現しきれない。
いつかクボさん自身に自伝を書いてもらうことにしよう。

簡単に説明しておくと、クボさんは山元町出身ではなく他地域から来たボランティアの一人である。
ただ、連休明けには住民票をうつし、山元町民になるとのことだから面白い。
腰を据えてしまうわけである。
この日の夜の飲み会で聞いたところによれば、クボさんは世界各地に住んでいたたこともあるとのこと。
穏やかな人なんだけれども、やっていることはバイタリティにあふれている。
誰にでも愛されるところも加味すると、しっかりしている山下清みたいなとこか。

さてさて、肝心のボランティアである。
津波で流されたゴミが地中に埋まっている。
それをほじり出して分別するというのが作業内容であった。
ボランティアが30人位集まっていた。
半分くらいは伐採した竹の枝落とし。
我々は上記のゴミ拾いである。
以前、ビニールハウスがあったところらしく、ビニールらしきゴミがたくさん出てきた。
他にはビンとかも。
例えば、畑にする場合も、耕運機は使えない。
ゴミが地中に埋まっていると、それがため耕運機の歯がやられてしまうからだ。
だから、地道にほじり出して拾っていくしかないようである。

9時くらいから始めたボランティア作業は14時くらいで切り上げて、そのあとは沿岸部を見に行った。
上記の写真は小学校の体育館の中。
生々しく残っていた。

(つづく)

歪笑小説

東野圭吾
集英社文庫

久しぶりの小説。
久しぶりの東野圭吾。
ついのめり込んでしまった。

2012年5月2日水曜日

あの頃の誰か

東野圭吾
光文社文庫

久しぶりの東野圭吾。
ついつい作品の中に引き込まれた。
本作はワケあって掲載されなかった作品のオムニバス。
あとがきは作者本人による各作品の解説(言い訳)