ページ

2010年12月24日金曜日

芸術闘争論

村上隆


「自由」信仰批判
P264
「やりたいことしか、やりたくない」と。だからこそ、ぼくは自分の将来の信用問題を考えてどんなに小さなことでも手抜きをしませんでした。
p266
とにかく無節操に自由にいたい。人の顔を潰そうが何しようが自由がいちばん。社会構造を理解するより自由な立場を優先したい。しかし、うまい話にはのりたい。のっても、そのうまい話を自由気ままに好き勝手にやりたい。それはできない相談です。しかもキャリアも成功例もそれほど持ち合わせていない。それなのに、どうして自分の今の社会的立場を理解しようとしないのか。それは、そういう訓練を受けてこなかったし、仲間内でも社会に馴染まないことが正義という共通理念が発酵熟成してしまったからかもしれません。

0 件のコメント: