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2007年12月25日火曜日

夜は短し、恋せよ乙女

森見登美彦。
最近の作家の中で一番注目している。
今回は期待を膨らましすぎた。
黒髪の少女とその少女を恋する冴えない妄想大学生の二人をパラレルに描く。
なんとも劇画的なストーリ展開。
個人的には「太陽の塔」のほうが妄想が暴走していて良かった。
しかしながら、語彙の豊かさ、四字熟語を変幻自在に使いこなしつつすっとぼけた文体は健在。
この文体だけで森見は文学として成立すると思う。
本屋大賞2位、山本周五郎賞受賞していることもあり、真っ当なエンタメ小説で、一般ウケしそうな内容であった。
最後は絶対落としてくれるもんだと思っていたが(夢オチとか、全てをぶっ壊す形で)、裏切られた。

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