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2007年12月31日月曜日

たけしの死ぬための生き方

事故直後のエッセイ

武がたけしを殺す理由

渋谷陽一のインタビュー術がすばらしい

たけしが言いづらそうなことをバンバン聞いていく

3-4x10 月

北野武第二回監督作品。
かなり暴力的。
しかしながら不謹慎にも笑ってしまった。
ここで笑ってしまう俺はやはり歪んでるのだろうか。
結局は主人公が、野球場の便所中で見ていた夢みたいな、夢オチならぬ糞オチ。
正直、ストーリーはあってないようなもの。
うっすらと感じたのは夢の中では日常での暴力性を徹底的にやってみるみたいなテーマなのかだと。
だから共感したのかな。


製作協力に山田洋行ライトビジョンってあったけど、防衛省の癒着企業とは関係あるのかな

卒論

『キッズ・リターン』に絞ってやるべきと考える。
俺が一番はまった映画だ。
あとはキタノブルー。
この映像美。
美しいものは飽きない。
だからこの映画を本当に数え切れないくらい観たし、サントラを聞いては奮起する。
いままでは壮大なテーマでやろうとして身動きができんかった。
立ち位置を決めてそこから掘り下げていく。
文章を書くときに大事なこと。
誰に向けて書くのか。
卒論なんて所詮は担当教授くらいしか見ないんだから、自分がどれだけ没頭するかが問題で、万人受けするように上手く書く必要なんてさらさらない。
要は書きやすいテーマでさっさと終わらせてしまおうということ。
妥協だ。
でもいいや。

2007年12月30日日曜日

増量・誰も知らない名言集

リリーフランキー。
文章うまいな、自然体だし

ソナチネ

北野武監督。
うん、ようやくこの映画が理解できてきた。
とはいっても、本で読んだ解説とかの通りに解釈しようとしているだけなのかもしれないけど。
予め頭の中で、この作品に漂う厭世観、死を象徴する海、その淵である砂浜でのヤクザ達の戯れという偏見かもしれない色眼鏡をかけてみればなるほど確かにそういう風に受け取れる。
そしてこの「ソナチネ」というタイトル。
よくわからんがピアノ曲で「小品」といったような意味。
派手で晴れ晴れしいアクションギャング映画のミクロバージョン、いってみれば個人としてのヤクザを丁寧に描いたのがこの作品なのではないだろうか。
たけし映画というものは見れば見るほど深さが出てくる、夏目漱石の作品のような存在だ。

2007年12月28日金曜日

ライムライト

@新宿ガーデンシネマ

爆笑の太田も大絶賛する映画だが、イマイチ好きになれない。
セリフがくさいと感じてしまうのと、舞台に立つチャップリン(カルヴェロ)の笑顔が不気味で嫌悪感を抱いてしまう。
うーん、なんかインチキくさく思っちゃうんだよな。
あと舞台袖で急に足が動かなくなったテリーを励ますシーンがあるが、あんな大声出しては客に聞こえてしまうと思う。
まあ芝居のウソで、どうでもいいことなのだろうが。

生きる

北野武。
ロッキングオン刊行。

2007年12月27日木曜日

ポケットに名言を

寺山修司。
寺山の好きな古今東西の名言集。
寺山のメモをそのまま本にした印象。
古典的な名言より、間に挟まれる寺山の文章のほうがぐっとくる。

みんな〜やってるか!

ビートたけし監督。
気分的に凹んでるときに見たのだが、かなり笑った。向田邦子ではないが、浮気をされても腹は減る。
人間とは不思議なもんだ。

まさに脱力系で作りこんだコメディーの趣。
へたうまってやっちゃ。
主演ダンカンの雰囲気が岩藤さんに似てたぞ。
駄作って扱われ方を世間ではしているが、俺は胸を張って名作といいたい。

ベストギャグは「Oh my 親鸞!」

2007年12月25日火曜日

恋空

@立川CINEMA CITY2

今年出版界を席巻したケータイ小説の映画版。
よりによってクリスマスなのでカップルだらけ。
どうせこの後セックスすんだろ。
泣きゃかわいいと思ってんだろ。
自己陶酔野郎の、ゲス野郎め。
けなしてやろうと意気込んで一人で乗り込んでる俺は孤立無援。
上等だ、この野郎。
てか何をしているのだろうか俺は。
結局、風潮に流されているだけなのではないか。

意外と飽きずに観てしまったが、あざとい(例えば、レイプ、若年での妊娠、流産、結婚、不治の病とかの使い方)。

セカチューの二番煎じというかああいう系統。
当然、多くの女の子は涙。
悔しいから劇団仙人で一回くらいこういうのやって客を泣かし心の底から馬鹿にしてやりたい

キッズリターン

北野映画、6作目。
確か今年の6月頃ハマってた。
サントラは今だによく聞く。
なんといってもラストがかっこいいんだ。
そしてキタノブルー。
結局挫折してしまうわけだけどそこに変な感傷とか哀愁ではなくて、次を見据えていく感じがとても好きだ。

ジムでサンドバッグ叩く音とか、殴る音とかか響いてかっこいいんだよな。
まぎれもない男の青春映画。

その男、凶暴につき

北野武第一回映画監督作品。
試行錯誤してます。
後々の北野映画の原型らしきものが垣間見える。
脚本が野沢尚なのだが、テレビドラマの脚本っぽくて(展開、キャラが類型的)、それを適度に壊しているのがキラリと光る。
しかしながら、まだ世界観を確立できておらず、どっちつかずの中途半端な出来になっているのではないか。
特典の劇場版予告を見たら「たけしさん、狂気ってなんですか?」っていうダサいナレーションが入ってて吹いてしまった。

夜は短し、恋せよ乙女

森見登美彦。
最近の作家の中で一番注目している。
今回は期待を膨らましすぎた。
黒髪の少女とその少女を恋する冴えない妄想大学生の二人をパラレルに描く。
なんとも劇画的なストーリ展開。
個人的には「太陽の塔」のほうが妄想が暴走していて良かった。
しかしながら、語彙の豊かさ、四字熟語を変幻自在に使いこなしつつすっとぼけた文体は健在。
この文体だけで森見は文学として成立すると思う。
本屋大賞2位、山本周五郎賞受賞していることもあり、真っ当なエンタメ小説で、一般ウケしそうな内容であった。
最後は絶対落としてくれるもんだと思っていたが(夢オチとか、全てをぶっ壊す形で)、裏切られた。

2007年12月18日火曜日

全思考

北野武。
淡々と語られる人生観、現代社会への苦言。

「全思考」というタイトルではあるが、基本は現代社会の批評めいたものが中心。
いつになく落ち着いたトーンで不吉ながら「遺言」のように感じた。

秘密

東野圭吾。
バス転落事故に巻き込まれたことよって娘に母の意識が宿る。そんな娘の顔をした母とその旦那との奇妙な生活を描く。
正統派でありながら展開のうまさて物語に興趣を添える圧倒的な筆力。

2007年12月16日日曜日

マンハッタン殺人ミステリー

ウッディアレン。
最新作のタロットに人間関係が似ていた。

マンハッタン

セリフが素晴らしい。
ウッディアレンはまさに現代のシェイクスピアって感じ。
日本語でやったらダメなんだろうが。

17歳の同棲役は文豪ヘミングウェイの孫娘だってさ。

アニーホール

以下三本、ウッディアレンのダイアンキートン主演作オールナイト上映@池袋、新・文芸座

途中、眠気に負けてしまった。
ちゃんとみたい

2007年12月14日金曜日

戦場のメリークリスマス

結局どういう話なんだ?
異文化に対立させての日本の精神。
戦争が招く狂気、暴力性。なんだかな〜。

2007年12月13日木曜日

イチロー北野武キャッチボール

イチローと北野武の超一流の二人の対談。
どっちも俺がどっぷりハマって尊敬している人だ。
両者とも頭の回転の速さ身体能力の高さを感じる。
運動神経抜群のクールガイ。

半落ち

横山秀夫著。
女子供にはうける感動作。
俺は嫌い。

2007年12月12日水曜日

羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八編

芥川龍之介の主要短編集(文芸春秋)。
特に地獄変が良かった。
芸術に全てを捧げる、悪魔に魂を渡した絵師の話。

2007年12月11日火曜日

2007年12月7日金曜日

サッドヴァケーション

展開が無理矢理くさかったな。
ユリイカが台なしだよ。
商業映画に傾いちゃった。

(追記)
青山真治はこの映画で女を描いたらしい。
うーん、それは感じなかった。
やはり、浅野忠信に焦点が当たっている。
結局、男を通した女像であって女性そのものを描いたとはいないだろう。

HANAーBI

編集がやばい。
伏線、重層的。

2007年12月6日木曜日

坂の上の雲(一)

司馬遼太郎。
再読。
明治の青年と心意気の大きさ、立身出世への希望が純粋でどこか牧歌的で魅力的だ。
欧米に負けまいと新たな国作りをする、その初期の試行錯誤やドタバタ感がほのぼのとしてて好き。

2007年12月4日火曜日

毎日がテレビの日

ロンバケとかのちょー売れっ子脚本家の北川悦吏子のエッセイ。
業界人気取りで調子に乗ってる(やっかみ?)
その辺の女子大生がそのまま大きくなった感じ。
俺は恋愛が話題の中心な女が好きになれない。
脚本家だが芸術家という雰囲気が全くなく、文章力のあるゲス野郎って印象。
ミクシとかで絵文字使いまくるタイプ。
フジテレビのドラマってこんなやつがみんな書いてるんだろうな。
やだやだ。

↑しばらく経ってから読み返したら、なんだこの偏見にみちた文は、とちょっと反省。
脚本家という職業に憧れている以上、嫉妬ってやつの何ものでもない。
いろいろとけなしてるけど、向田邦子賞取ったりしている(ということは当然久世さんが認めたってこと)のでウィキとかで調べてみた。
なんでもタモリが一番気に入っている世にも奇妙な物語の作品はこの人の脚本らしい。

2007年12月3日月曜日

ユリイカ EUREKA

卒論やるつもりが読み耽ってしまった。

同名映画のノベライズ。
映画あってのこの作品という印象。
細かい設定が饒舌に語られる。
演出メモみたいに感じた。
やはり映像作家なのだ、青山真治は。

2007年12月2日日曜日

佐賀のがばいばあちゃん

駄作すぎて自信がついた。
説明台詞、唐突な展開のオンパレード。
子役も下手、吉行和子もがばいばあちゃんやるには品があってだめ。
もっと野蛮な感じだろうな、がばいばあちゃんってのは。
ユリイカ見た後のせいもあるが、ワンシーンごとの緊張感のなさが特に目に付いた。
ユリイカが、青山真治がすごすぎるのか。
あの映画は塩狩峠の言葉を借りれば「腹にこたえる」作品だったな。
しかしながら一方でこれだけくだらない映画と脚本が商業向けに作られている現実。
俺でも、いや俺のほうがいけるんじゃないかって思った。
脚本家の人は以前読んだ「久世塾」にも出てた山元清多って人。 (後で調べたら島田洋七もだった)
演劇畑のシナリオライターで岸田国士賞取ってるんだって。
権威ってのに振り回されないようになりたい。
あとは作品を書かなきゃ。
口先だけでは評論家になっちまう。