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2007年12月31日月曜日

たけしの死ぬための生き方

事故直後のエッセイ

武がたけしを殺す理由

渋谷陽一のインタビュー術がすばらしい

たけしが言いづらそうなことをバンバン聞いていく

3-4x10 月

北野武第二回監督作品。
かなり暴力的。
しかしながら不謹慎にも笑ってしまった。
ここで笑ってしまう俺はやはり歪んでるのだろうか。
結局は主人公が、野球場の便所中で見ていた夢みたいな、夢オチならぬ糞オチ。
正直、ストーリーはあってないようなもの。
うっすらと感じたのは夢の中では日常での暴力性を徹底的にやってみるみたいなテーマなのかだと。
だから共感したのかな。


製作協力に山田洋行ライトビジョンってあったけど、防衛省の癒着企業とは関係あるのかな

卒論

『キッズ・リターン』に絞ってやるべきと考える。
俺が一番はまった映画だ。
あとはキタノブルー。
この映像美。
美しいものは飽きない。
だからこの映画を本当に数え切れないくらい観たし、サントラを聞いては奮起する。
いままでは壮大なテーマでやろうとして身動きができんかった。
立ち位置を決めてそこから掘り下げていく。
文章を書くときに大事なこと。
誰に向けて書くのか。
卒論なんて所詮は担当教授くらいしか見ないんだから、自分がどれだけ没頭するかが問題で、万人受けするように上手く書く必要なんてさらさらない。
要は書きやすいテーマでさっさと終わらせてしまおうということ。
妥協だ。
でもいいや。

2007年12月30日日曜日

増量・誰も知らない名言集

リリーフランキー。
文章うまいな、自然体だし

ソナチネ

北野武監督。
うん、ようやくこの映画が理解できてきた。
とはいっても、本で読んだ解説とかの通りに解釈しようとしているだけなのかもしれないけど。
予め頭の中で、この作品に漂う厭世観、死を象徴する海、その淵である砂浜でのヤクザ達の戯れという偏見かもしれない色眼鏡をかけてみればなるほど確かにそういう風に受け取れる。
そしてこの「ソナチネ」というタイトル。
よくわからんがピアノ曲で「小品」といったような意味。
派手で晴れ晴れしいアクションギャング映画のミクロバージョン、いってみれば個人としてのヤクザを丁寧に描いたのがこの作品なのではないだろうか。
たけし映画というものは見れば見るほど深さが出てくる、夏目漱石の作品のような存在だ。

2007年12月28日金曜日

ライムライト

@新宿ガーデンシネマ

爆笑の太田も大絶賛する映画だが、イマイチ好きになれない。
セリフがくさいと感じてしまうのと、舞台に立つチャップリン(カルヴェロ)の笑顔が不気味で嫌悪感を抱いてしまう。
うーん、なんかインチキくさく思っちゃうんだよな。
あと舞台袖で急に足が動かなくなったテリーを励ますシーンがあるが、あんな大声出しては客に聞こえてしまうと思う。
まあ芝居のウソで、どうでもいいことなのだろうが。

生きる

北野武。
ロッキングオン刊行。

2007年12月27日木曜日

ポケットに名言を

寺山修司。
寺山の好きな古今東西の名言集。
寺山のメモをそのまま本にした印象。
古典的な名言より、間に挟まれる寺山の文章のほうがぐっとくる。

みんな〜やってるか!

ビートたけし監督。
気分的に凹んでるときに見たのだが、かなり笑った。向田邦子ではないが、浮気をされても腹は減る。
人間とは不思議なもんだ。

まさに脱力系で作りこんだコメディーの趣。
へたうまってやっちゃ。
主演ダンカンの雰囲気が岩藤さんに似てたぞ。
駄作って扱われ方を世間ではしているが、俺は胸を張って名作といいたい。

ベストギャグは「Oh my 親鸞!」

2007年12月25日火曜日

恋空

@立川CINEMA CITY2

今年出版界を席巻したケータイ小説の映画版。
よりによってクリスマスなのでカップルだらけ。
どうせこの後セックスすんだろ。
泣きゃかわいいと思ってんだろ。
自己陶酔野郎の、ゲス野郎め。
けなしてやろうと意気込んで一人で乗り込んでる俺は孤立無援。
上等だ、この野郎。
てか何をしているのだろうか俺は。
結局、風潮に流されているだけなのではないか。

意外と飽きずに観てしまったが、あざとい(例えば、レイプ、若年での妊娠、流産、結婚、不治の病とかの使い方)。

セカチューの二番煎じというかああいう系統。
当然、多くの女の子は涙。
悔しいから劇団仙人で一回くらいこういうのやって客を泣かし心の底から馬鹿にしてやりたい

キッズリターン

北野映画、6作目。
確か今年の6月頃ハマってた。
サントラは今だによく聞く。
なんといってもラストがかっこいいんだ。
そしてキタノブルー。
結局挫折してしまうわけだけどそこに変な感傷とか哀愁ではなくて、次を見据えていく感じがとても好きだ。

ジムでサンドバッグ叩く音とか、殴る音とかか響いてかっこいいんだよな。
まぎれもない男の青春映画。

その男、凶暴につき

北野武第一回映画監督作品。
試行錯誤してます。
後々の北野映画の原型らしきものが垣間見える。
脚本が野沢尚なのだが、テレビドラマの脚本っぽくて(展開、キャラが類型的)、それを適度に壊しているのがキラリと光る。
しかしながら、まだ世界観を確立できておらず、どっちつかずの中途半端な出来になっているのではないか。
特典の劇場版予告を見たら「たけしさん、狂気ってなんですか?」っていうダサいナレーションが入ってて吹いてしまった。

夜は短し、恋せよ乙女

森見登美彦。
最近の作家の中で一番注目している。
今回は期待を膨らましすぎた。
黒髪の少女とその少女を恋する冴えない妄想大学生の二人をパラレルに描く。
なんとも劇画的なストーリ展開。
個人的には「太陽の塔」のほうが妄想が暴走していて良かった。
しかしながら、語彙の豊かさ、四字熟語を変幻自在に使いこなしつつすっとぼけた文体は健在。
この文体だけで森見は文学として成立すると思う。
本屋大賞2位、山本周五郎賞受賞していることもあり、真っ当なエンタメ小説で、一般ウケしそうな内容であった。
最後は絶対落としてくれるもんだと思っていたが(夢オチとか、全てをぶっ壊す形で)、裏切られた。

2007年12月18日火曜日

全思考

北野武。
淡々と語られる人生観、現代社会への苦言。

「全思考」というタイトルではあるが、基本は現代社会の批評めいたものが中心。
いつになく落ち着いたトーンで不吉ながら「遺言」のように感じた。

秘密

東野圭吾。
バス転落事故に巻き込まれたことよって娘に母の意識が宿る。そんな娘の顔をした母とその旦那との奇妙な生活を描く。
正統派でありながら展開のうまさて物語に興趣を添える圧倒的な筆力。

2007年12月16日日曜日

マンハッタン殺人ミステリー

ウッディアレン。
最新作のタロットに人間関係が似ていた。

マンハッタン

セリフが素晴らしい。
ウッディアレンはまさに現代のシェイクスピアって感じ。
日本語でやったらダメなんだろうが。

17歳の同棲役は文豪ヘミングウェイの孫娘だってさ。

アニーホール

以下三本、ウッディアレンのダイアンキートン主演作オールナイト上映@池袋、新・文芸座

途中、眠気に負けてしまった。
ちゃんとみたい

2007年12月14日金曜日

戦場のメリークリスマス

結局どういう話なんだ?
異文化に対立させての日本の精神。
戦争が招く狂気、暴力性。なんだかな〜。

2007年12月13日木曜日

イチロー北野武キャッチボール

イチローと北野武の超一流の二人の対談。
どっちも俺がどっぷりハマって尊敬している人だ。
両者とも頭の回転の速さ身体能力の高さを感じる。
運動神経抜群のクールガイ。

半落ち

横山秀夫著。
女子供にはうける感動作。
俺は嫌い。

2007年12月12日水曜日

羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八編

芥川龍之介の主要短編集(文芸春秋)。
特に地獄変が良かった。
芸術に全てを捧げる、悪魔に魂を渡した絵師の話。

2007年12月11日火曜日

2007年12月7日金曜日

サッドヴァケーション

展開が無理矢理くさかったな。
ユリイカが台なしだよ。
商業映画に傾いちゃった。

(追記)
青山真治はこの映画で女を描いたらしい。
うーん、それは感じなかった。
やはり、浅野忠信に焦点が当たっている。
結局、男を通した女像であって女性そのものを描いたとはいないだろう。

HANAーBI

編集がやばい。
伏線、重層的。

2007年12月6日木曜日

坂の上の雲(一)

司馬遼太郎。
再読。
明治の青年と心意気の大きさ、立身出世への希望が純粋でどこか牧歌的で魅力的だ。
欧米に負けまいと新たな国作りをする、その初期の試行錯誤やドタバタ感がほのぼのとしてて好き。

2007年12月4日火曜日

毎日がテレビの日

ロンバケとかのちょー売れっ子脚本家の北川悦吏子のエッセイ。
業界人気取りで調子に乗ってる(やっかみ?)
その辺の女子大生がそのまま大きくなった感じ。
俺は恋愛が話題の中心な女が好きになれない。
脚本家だが芸術家という雰囲気が全くなく、文章力のあるゲス野郎って印象。
ミクシとかで絵文字使いまくるタイプ。
フジテレビのドラマってこんなやつがみんな書いてるんだろうな。
やだやだ。

↑しばらく経ってから読み返したら、なんだこの偏見にみちた文は、とちょっと反省。
脚本家という職業に憧れている以上、嫉妬ってやつの何ものでもない。
いろいろとけなしてるけど、向田邦子賞取ったりしている(ということは当然久世さんが認めたってこと)のでウィキとかで調べてみた。
なんでもタモリが一番気に入っている世にも奇妙な物語の作品はこの人の脚本らしい。

2007年12月3日月曜日

ユリイカ EUREKA

卒論やるつもりが読み耽ってしまった。

同名映画のノベライズ。
映画あってのこの作品という印象。
細かい設定が饒舌に語られる。
演出メモみたいに感じた。
やはり映像作家なのだ、青山真治は。

2007年12月2日日曜日

佐賀のがばいばあちゃん

駄作すぎて自信がついた。
説明台詞、唐突な展開のオンパレード。
子役も下手、吉行和子もがばいばあちゃんやるには品があってだめ。
もっと野蛮な感じだろうな、がばいばあちゃんってのは。
ユリイカ見た後のせいもあるが、ワンシーンごとの緊張感のなさが特に目に付いた。
ユリイカが、青山真治がすごすぎるのか。
あの映画は塩狩峠の言葉を借りれば「腹にこたえる」作品だったな。
しかしながら一方でこれだけくだらない映画と脚本が商業向けに作られている現実。
俺でも、いや俺のほうがいけるんじゃないかって思った。
脚本家の人は以前読んだ「久世塾」にも出てた山元清多って人。 (後で調べたら島田洋七もだった)
演劇畑のシナリオライターで岸田国士賞取ってるんだって。
権威ってのに振り回されないようになりたい。
あとは作品を書かなきゃ。
口先だけでは評論家になっちまう。

2007年11月30日金曜日

塩狩峠

三浦綾子。
中盤まで、展開の面白さに引き込まれた。
しかし、次第に信仰への芽生えの話になってしまい、クリスチャンでない自分には興味が薄れていった。
でも事実を基にしていることをあとがきで知る。
ならば、こういうのもありだな。

2007年11月29日木曜日

EUREKA

@早稲田松竹

三時間半。
長い。
長いが、確かに途中飽きたが、それでも魅入ってしまう。
素晴らしい。
たけしに通ずる映像美。
セリフが少ないのがいいな。
セリフってのは所詮ウソだから、話せば話すほどウソになるってこと。
印象的なシーンが結構あった。
トントンとノックしてコミュニケーションとるとことか、あんちゃんをチャリの後ろにのせてグルグル回るとことか。
いとこの兄ちゃんの存在感が本当に良かった。
なんていうの、こういう旅に出るやつって好きだ。
ロードムービーってやつ。
ただオチが煙にまかれた感じ。
あと役所がセキしまくってた意味(結核?)

HELPLESS

@早稲田松竹

青山信治監督。
田舎の風景が好きだな。
あのヒッチハイクの旅でSAに向かう時に見た風景だ。
淡々と流れる時間。
変な感傷がなく暴力もドライ。
下手すると学生が撮りそうな安っぽい作品になってしまうが、そこら辺は劇場で公開されるような作品とギリギリのラインといったところ。
展開にオチがあったかは微妙だが、個人的には好きな作品

2007年11月26日月曜日

私は世界で嫌われる

ビートたけしのエッセイ。
再々読(くらい)。
ヴェネツィアで賞取ったあたり。

あの夏、いちばん静かな海

音楽聴いただけで泣きそうになり。
もはや条件反射。
すっかりファンだ。
これじゃあ批評ができないよう。

2007年11月24日土曜日

百鬼園随筆

内田百聞。
内容は借金とか学校(法政・士官学校)とか。
擬古文調のは多少面白かったが全体的にはいまひとつピンと来なかった。

2007年11月23日金曜日

陰日向に咲く

あっという間に(一時間半)で読んだ。
プロットがしっかりしていて安心して読める。
芸人だけあってネタ的要素が面白い。

『坊ちゃん』の時代第二部秋の舞姫

文学と漫画が見事に調和している。
今回は森鴎外が主人公。
なにより二葉亭四迷が魅力的だ。
これまでは単に言文一致のさきがけという知識しかなかった『浮雲』を是非読んでみたくなった。
このシリーズは第五部まである。全部読みたい

まあだだよ

黒澤明遺作。
最近、内田百聞を読んでるから観た。
ひどく老いた。
駄作もいいとこ。

(追記)
とはいえ、これを観た数日というものの、「オイチニ」の歌が頭の中を流れてしょうがなかった。

2007年11月22日木曜日

漫才病棟

再読。
ビートたけし芸人修業時代の話。
こんだけ切羽間って夢中で生活しているのに客観的に自分やその周辺を捉えられているのがすごい。
冷めているようでも物事の外にいるわけではなく主体的で、その辺の切り替えがすごいなって思う。
そしてそれの記憶力。
その場の雰囲気がよく出てる。
会話とかのディティールが優れている。

2007年11月20日火曜日

ハンナとその姉妹

どことなくウッディアレンと古畑は似ていると思った
ユーモアとか

2007年11月18日日曜日

2007年11月16日金曜日

タロットカード殺人事件

@立川シネマシティ
小さいけど、こじゃれてていい雰囲気だったな。
まさにおしゃれなヨーロッパ映画向けといった感じの。

面白かった。
オチはひどかった

流れる

成瀬已喜男監督。
まおさんのオススメで観た。
落ち目の置屋の話。

今昔物語(上下巻)

水木しげるの漫画。
オチが死んだり、やるとちんこなくなっちゃったりなかなかくだらなくて面白い。

落語と私

再読。

2007年11月15日木曜日

2007年11月14日水曜日

DOLLS

@西新井TOHOシネマズ

これで観たのは三回目。
ストーリーもちぐはぐな感じが。
らしくない。
映像美は素晴らしいが…。

なんだか素人くささが目立ったな。

生物と無生物の間

福岡伸一。

後半はちんぷんかんぷんだったな。

専門的すぎた。

文章は詩的な表現があって、それはなんか受験の時に読んだ英文っぽくて、こいつ外国かぶれなんだなと思ってしまった。

土方歳三 最後の一日

なんか退屈。
というのもやはり、司馬遼太郎の「燃えよ剣」から入ったせいもあるが、土方には「喧嘩師」的なものを求めてしまう。

新撰組!10-13

ようやく観終わった全49話。
二週間近くかかりました。

土方が全然鬼副長っぽくない。
泣くのもどうかと。
三谷に暴力的なキャラは描けない。
近藤も妾を抱えることに対しての人間くささとかを出して欲しかったな。
キャラが類型的であり、歴史上の人物を描くのに筆力不足。
ただ、創作である捨助(中村獅童)は非常に良かった。
新選組ものとしてはイマイチでした。

2007年11月9日金曜日

トリック劇場版2

ストーリーがめちゃくちゃだ。
サスペンスだし、「トリック」ってタイトルなんだからもう少しオチつけるのは論理的であって欲しい。

2007年11月8日木曜日

五反田団「生きてるものはいないか」

@アゴラ

面白かった。台本も買ってしまった。
今まで三回くらい五反田団を観ていてイマイチぴんとこなかったが、今回はビビっと来た。
役者が18人もいたがストーリーはわかりやすく、上手く使われていたと思う。
たぶん暇なときかなんかに役者が作ったであろう小ネタが効果的だった。
なにより今回は遊び心を感じた。
遊び心は大切だと痛感。
変な歌がかかりながら死ぬ時にはとてつもなく笑った。

2007年11月7日水曜日

新撰組!6-9

山南さんが死ぬ辺りはすごい密度。あれだけシリアスに、切ないシーンの連続は素晴らしい。その後の回は打って変わって三谷十八番のシチュエーションコメデイ。なんかここにきてようやく本領発揮の気がした。単に俺が、コメデイなんだこれ、と思い始めただけなのかもしれないが。
しかしなんでこんなに顔のアップショットばっかなのか。テレビドラマってこんな感じだっけか。

燃えよ剣(下)

再々読

2007年11月4日日曜日

「坊ちゃん」の時代

夏目漱石が「坊ちゃん」を作るまでを描いた作品。
漫画。
明治時代の空気感が感じられた。
文学とは娯楽ではなく、人生だ。

2007年10月31日水曜日

新撰組!2-5

同時並行で読んでいる司馬遼太郎「燃えよ剣」との違いに少々戸惑いを覚える。
どれが史実なんだ。
しかし、何が事実なんてのは関係がない。
ドラマもとい歴史自体が、フィクションであり語り手による恣意が介入するからだ。

しかしながら芹沢鴨の描き方に疑問が残る。

三谷のこだわり、アテ書きではどうしても人物が小さくなってしまう。
そして人物の背景が見えづらい。
歴史物における、欠点といえばこれだ。

2007年10月29日月曜日

狐狸庵閑話

遠藤周作エッセイ
好きだなこのぐうたら親父
インテリや前衛といった気取ったものに対する風刺が面白い。

蝦蟇の油

黒澤明自伝。
感情の豊かな人だと思った。
とても面白かった。

「薮入り」「嵩徳院」

三遊停円朝
最初に聞いたせいもあるのか弟子の円楽版のほうがぐっときた

志ん朝
うえに同じ

2007年10月28日日曜日

あのひと

再読。
ビートたけし小説
将来の道に悩んでる自分にとって切実だった。

2007年10月26日金曜日

新撰組!1

テレビドラマの勉強とと幕末のおさらいのため全部見よう。
さすがは三谷。
そつがなく、頭がいい。

ALWAYS三丁目〜

クソ映画
ゲス
テレビドラマの手法…盛り上がるところが多すぎる。
こんなんで泣くやつとは生涯わかりあえないだろう

2007年10月12日金曜日

午前3時50分

再読。

ビートたけし
吉本隆明、そのたエセインテリ・文化人をばっさり
溜飲がさがる。
ベストギャグは、フォーク歌手は琵琶法師みていなもんじゃねえか

2007年10月10日水曜日

猿の惑星

リメイク版、監督ティムバートン。
前のやつのほうがよかった

2007年10月9日火曜日

パッチギ

定番、パターン化
青春か。はあはあ。

創価学会

創価学会の実体を、中立的立場から解析しようと試みた本。
事実関係の整理がよく出来ていた気がする。
信仰ではなく利害で結びついているのでは、という言葉が印象に残った。

その夜の侍

THE SHAMPOO HAT第21回公演@スズナリ。

ひき逃げで妻を亡くした夫。
犯人に復讐しようと決意する。
その決行日までの三日間を描いた作品。

夫役の赤堀さんと犯人役の野中さんの演技がものすごくよかった。
特に野中さんのほう。
あの凶暴性、たけし映画「3-4x10月」を見た時に強烈な衝撃を受けたたけしの演技並みに素晴らしかった。
人間の奥に潜む凶暴性をさらけ出した感じ。
粗野な感じもいい味出していた。
真実はラディカル。
甘ったるい芝居よ、さらば。

2007年10月4日木曜日

MW1,2(完結)

手塚治虫。
「奇子」もそうだが、手塚のこういったピカレスクものが好きだ。

リトルダンサー

カット割で唸るとこがいくつかあった。
ストレートな感動作。

2007年10月2日火曜日

草野球の神様

ビートたけし短編小説集
「約束」って作品が秀逸

山下清展

@上野の森美術館。
素朴さが本当にいい
ヨーロッパ観光地を描いた水彩画が特に素晴らしかった。

2007年9月30日日曜日

少年

ビートたけしの短編三つ
「おかめさん」ってやつには思わず涙

2007年9月20日木曜日

サンプル「カロリーの消費」

@三鷹

みつきさんが絶賛していたので見にいった。
青年団出身の劇団。
場転が多く、またそれが椅子とか運んじゃったりするんで興ざめしてしまった。歌を探す少女のようなファンタジー的要素もあり、基本的にキャラに生活感がなくリアリティがないので、俺好みではなく飽きてしまった。
ラストはなんか英語の歌を歌ってたが、何だったんでしょう。
思わせぶりにして煙にまかれた感じ。
アフタートークがあった。閉鎖的な感じがして気持ち悪かった。

場外乱闘

ビートたけしエッセー
芸人論が興味深い

2007年9月19日水曜日

HR2

中国人ホイさん(生瀬勝久)が面白すぎる。
あと、田淵ジョー(古田新太)もすごい。
三谷幸喜って本当にすごい。

2007年9月14日金曜日

ブラック・ジャックによろしく5-8

がん治療編。
最後には泣いてしまった

アラバスター1、2(完結 )

手塚治虫

ブラック・ジャック1

二度目だが素晴らしく面白い。
もう一度、全部(確か17巻まで)読み返そうと思った。
去年脚本を書いた時にも手塚にハマッたが、やはりそのストーリーテリングには圧倒される。
いろいろアイディアも湧いてくる。
手塚さん心の底からありがとう。

ブラック・ジャックによろしく1ー4

絵がリアル。
非常に重たいテーマを扱っているのだがとても読みやすい。
セリフも少なめで、なまけものの俺にはありがたい。
セリフのキレも抜群。
昨年、全部読んだけどまた読んじまった。
ただ、なんだか読後はとても疲れる。

2007年9月9日日曜日

ちゃらさん7

途中まですごくよかったのに、最後文也君の木の近くて結婚しようって言うとこは唐突過ぎて正直笑ってしまった。

2007年9月3日月曜日

HR1

三谷幸喜のシットコム。
脚本を書く時にはいつも観てしまう

火車

宮部みゆき。
600ページ弱の長編だが、全体的に精巧な文体は一貫しており、内容に関してもクレジットという現代に巣くう闇を予め知識が無くてもすんなり理解できるよう描かれている。ただやはり丁寧すぎる面もあり冗長な気がしないでもなかった。

奇子(下)

手塚治虫。
めっちゃおもろい
ドロドロ

2007年9月1日土曜日

そういうふうにできている

さくらももこの自らの妊娠・出産の手記。三谷幸喜のエッセイに似て、テンパる自分を冷静に描いてて面白い。
脱力系ってやつだな

2007年8月30日木曜日

大暴走

手塚治虫。
短編四つ。
三つ目の「ワレワレは地球人だ」みたいな東南アジアの原住民を取材する話が面白かった

ちゅらさん6

何回も泣きそうになってしまった。
何度も「エリイがんばれ」って思った。

2007年8月29日水曜日

眉山

さだまさし著。
歌でもそうだったが人生の機微を描くのがうまい。舌を巻く。
しかし、その世界観には違和感を感じてしまう。
善人の息苦しさというか背筋を伸ばしたまま生きることを強制されているようでどうも疲れてしまう。そして人間の醜悪さというかそういった負の面を描いていないため、その善が一方的でどうしても空々しさを感じてしまう。

笑うな

筒井康隆短編集。
前半のニページくらいの短編がブラックで面白かった

2007年8月25日土曜日

2007年8月24日金曜日

めまい

ヒッチコック。
何度も眠りに落ちてしまいよくわからんかった。

久世塾

久しぶりに「いい本」に出合った。
文学的に素晴らしいとかではなく、自分の人生においてインパクトを残したという意味での「いい本」である。
テレビドラマの脚本家という職業。
一話に一晩で仕上げるという過酷な世界。
魅力的に見えて仕方ない。
まずは書くこと。
それしか未来はない。
他にも脚本を短期間で仕上げることによる「勢い」など多くのことを学んだ。

2007年8月18日土曜日

手塚治虫「人間昆虫記」

女性の器用さの善さ悪さの極地的に描く。
中学生の頃に良く思ってたことの女性像(女の人って何で平均的に優秀なんだろう)への解答が出された気がする。
女って怖い、結局それを思った。

2007年8月16日木曜日

旅、終わる

早朝に阿佐ヶ谷に帰宅。
ちょうど2週間の旅が無事に終わる。
結局室内に止まったのは二日だけ。ほぼ全て野宿。
ああ、いろいろありすぎる。
つらつらと。
・マイナーな鳥取にいけたのは良かった。
たぶん二度といかないだろう。
・阿波踊り、特に女性がいい。
あの藁かぶってるヤツ。
動きがとても艶があって、なんか江戸の町人の娘みたいな感じがした。
祭りってのは女の子を何倍もかわいく見せる。
・個性がないほうが女の子は魅力的に見えるのではないだろうか。
・金がなくても、本は読みたい。
そのことを痛感。
抑えた方だが三冊は読んだ。
「人間革命」の文庫をブックオフで買ってしまったのはなんでだ。
・そして何より旅は出会い。
人はそれぞれ自分の現在位置というものがあってそこで生きている。
そりゃいろいろな価値観がある。
当たり前だが、それに生でぶつかっていろいろ考えた。
・あれほどダメだししてたのに最後ついにウトウトと寝てしまった。
気休めだが、園原君が寝ている瞬間を見たのでオアイコとしよう。
・SAのテレビでちょうどやっていた尾崎豊のドキュメンタリーには運命を感じた。
しかもよりによって番組の締めが「シェリー」。
涙が出そうなくらい感動してしまった。

2007年8月11日土曜日

よさこい祭最高
大音量のビート、全てを受け入れる渾然一体感
生きてていいんだよ、という熱いメッセージを感じ、感極まる

2007年8月7日火曜日

旅日記~その一~

8月2日から仙人と旅に出ている。
今回は学生最後の旅ということで割合気合いが入っている(はず)。
予算は5万円。
どこまでいけるのでしょうか。

五日目を終えて。
疲労がひどい。
常に歩いてる気がする。
次から次に移動し、ゆとりがないのが原因。
劇団仙人のネタがなかなか思いつかない。
車内での会話は本当にいい。
俺にとって最高の社会勉強だ。
世の中にこんなにいい人がいると思うと、自分がつれない。


日付順に簡単にまとめておく。

8/2 一日目 新宿に集合。三台乗り継いで富山県の滑川というところまでいく。海辺で野宿。興奮して眠れなかったので、一人劇団仙人について思いをめぐらす。
 /3 二日目 電車で富山市へ。アパホテルに忍びこみ、風呂を借用。名物・白海老の天丼がめちゃうまい。電車で金沢へ。21世紀美術館、兼六園にいく。ファミレスで夜を明かす。
 /4 三日目 駅前で鱒鮨を買って食べる。うまい。眠かったので駅前で寝る。起きたら電車でSA近くまで行く。温泉があってラッキー。その後ヒッチハイク。賎ヶ岳SAまで行き、外で野宿。
 /5 四日目 12時ごろ起きて、ヒッチハイク。2台乗り継ぎ、大津SAへ。琵琶湖を見る。わーすごい。名物の鮒鮨を買う。その後、電車で京都へ。京都駅近くの真っ黒いスープのしょうゆラーメンを食す。酒を買って、カップルだらけの鴨川で鮒鮨をつまみに乾杯。鮒鮨はくさい。食べたらやっぱりくさい。思わずぺっと吐き捨てた。しばらく放置してたらゴキブリの野郎が鮒鮨をあさってやがった。もう二度と食いたくない。疲れてるせいかすぐに酔いが回る。うたた寝。起きたらビールがこぼれてた。その後、満喫へ。
 /6 五日目 散策。知恩院あたりをぶらぶらし、三十三間堂へ。なんとか仙人っていうのがすごく気に入った。まるで生きてるみたいだった。電車で宇治へ行き、平等院へ。改修中。本尊がミイラみたいだった。和風スイーツを食す。抹茶ゼリーやら抹茶アイスやら白玉やら小豆やら。その後、電車で桂川PA近くまで移動。二台で神戸に。ビフカツがめっちゃうまい。あんなにうまいものは初めて食った。夜景を見ようと山を登る。キレイ。しかし、帰る体力がない。ヤケクソでヒッチハイクしたらあっさりできた。そして、今(元町のマン喫)に至る

2007年7月27日金曜日

エヴァンゲリオン7

舞台「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」

やはり本には届かない。
それってのは俺が本が好きだからなのであろうか。
面白い物語と面白い演劇って必ずしも一致しないということを発見した気がする。

2007年7月26日木曜日

ベニスの商人

映画「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」

@渋谷シネマライズ

映像化したってだけ。
しかも原作負け。
センスのかけらもない。
なんだこの商業主義よりなキャスティングは。
このクソ監督の映画は二度と観たくない。
しかし、サトエリはセクシーだ。
目が釘付けだった。悔しい。

恋におちたシェイクスピア

学者とかシェイクスピア研究してる人には面白いはず。
俺は嫌いではない。
フツーの映画としてはいまひとつ。

エヴァンゲリオン5、6

急に面白くなってきたぞ

2007年7月23日月曜日

腑抜けども、悲しみの愛をみせろ

本谷有希子。
やばいです。小説でこんなに衝撃を受けるとは。
複数の主観を用いた世界観。
これがそれぞれのキャラに深みを持たせている。
そして、全て実際に経験しているんしゃないかというリアル感。
ここ一番で発声されるキレのある台詞。
圧倒的な臨場感。
胸がざわついてしょうがない。

2007年7月20日金曜日

太陽の塔

森見登美彦。
なんか愛らしくていいなあ。こういうシャイな男子学生の妄想世界観を文士的に語るって手法はすっごく好き。漱石の「坊ちゃん」に雰囲気が似てる。電車の中で読んだらニヤケてしょうがなかった。

(追記)
ウィキペディアで調べたらマジックリアリズムと書いてあった。
ガルシアマルケスや池上永一が思い出されるが、少しばかりマジックリアリズムが理解できた気がする。
たとえみたいなもんか。

エヴァンゲリオン1

2007年7月19日木曜日

長いお別れ

煙か土か食い物

舞城王太郎。
ひどくマンガ的。
興奮したときに出てくる英語がダサい。カタカナで書いてあるからか。
表面的で心理描写や人間のリアルさが感じられない。

2007年7月16日月曜日

ポツドール「人間 失格」

ポツドールの芝居を何回か見ているせいで、知っている役者ができるという障害(ポツドールの芝居の真髄は演劇的なものを極力排除したリアルさにあるため)が生まれてきたものの、やはり見るたびに衝撃を受ける。
想像する余地すら与えない圧倒的なリアル。
観劇後は胸がざわつき言葉がなかなか出てこない。
この路線では敵わない。
自分の路線を見つけなければ。

2007年7月14日土曜日

チェーホフ「三人姉妹」

オーストラリアバレエ団「白鳥の湖」

@東京文化会館(上野)

三時間(途中休憩二回あり)だが飽きずに観た。
原作も知らないのだが翻案らしくストーリーが全くわからんかった。
パンフレットを買ってた知人にストーリーをちょこっと聞いてからみたら結構楽しめた。

漢塾「マンガン電池」

良くも悪くも活劇の芝居。
動物電気に似ている。

2007年7月12日木曜日

チェーホフ「桜の園」

拝金主義者の男がなんともいえない存在感だな。
舞台で観てみたい。

海辺のカフカ(下)

前に読んだ時の後半の記憶がほとんどなかったのは飽きてしまっていたからだったようだ。
今回は集中して読んだ。
後半はなんか能のように象徴的、抽象的世界になっている。
そこが好みのわかれるところだろう。

Dolls

サブストーリーの絡ませ方が素晴らしく、それが作品に深みを持たせている。
老年のやくざと弁当を持って公園で待つおばさん、アイドルとその追っかけ。
会話はほとんどない。
だけど、だからこそ想像力をかき立てられる。

黒澤明の世界

NHKのドキュメンタリー。
「影武者」のドキュメント。
天皇とも呼ばれた独裁者として知られる黒澤明だが、思っていたより物腰が柔らかかったのが意外。
もちろん演出に関してはうるさい。
それはもう執拗なこだわり。
俺があの演出受けたらまいっちゃいそう。

おぼんろ第二回公演「洗イニ生マレテ」

@早稲田学生会館にて

モロに演劇的。
俺が好きなのはこの正反対。
それを最もやってると思うのがポツドール。
ネットに掲載されていた三浦大輔のインタビューには感銘を受けた。
月曜日ポツドールを観にいく。

チェーホフ「ワーニャ伯父さん」

今の俺の状況とリンクする。
無為に過ごすことの苛立ち。
時間への憎悪。

2007年7月11日水曜日

チェーホフ「かもめ」

私はかもめ、いや違うっていうのが何度も繰り返されるとこが好きだ。
チェーホフの芸術観、文学を仕事にすることの苦悩が登場人物の口を借りて頻出。
こんなに面白かったのかチェーホフは。

2007年7月10日火曜日

志ん朝「文七元結」

タイガー&ドラゴン(9〜11話・完結)

ラーメンズ「TEXT」

やっぱり演劇はライブだと痛感。
あの空気はブラウン管では出ない。
別につまらないわけではないが。


(追記)7/19
とはいいつつ、最近はほぼ毎日このDVDを見ている。
特に面白いのが「条例が出た」シリーズ。
七五調、洋画吹き替え、ミュージカルが面白すぎる。
器用だなー、と舌をまく。

2007年7月4日水曜日

2007年7月3日火曜日

タイガー&ドラゴン7〜8話

男はつらいよ寅次郎恋歌

あきちまった。
なんかそのドラマの定番の文法ばっかで展開が読めちまう&リアリティがない。
マンガっぽい。
別にマンガが嫌いなわけではないが。
マンガにはマンガの特性があって、映画には映画の特性がある。

BROTHER

たけし映画の真骨頂。メジヤー版ヤクザ映画

2007年6月26日火曜日

キッズリターン

また観ちまった。
今回は最後まで見たけど、最近は寝るときにつけっぱにしてたりしてたから前半のほうはセリフを覚えてきた。
毎日この映画のサントラを出かけるときに聴いてる。
もはや俺のテーマ映画になった来た。

立川談志「道灌」

ブラック・ジャック15

うぶめの夏

京極夏彦著。
飽きなかったが、展開が変わりすぎて混乱。

2007年6月20日水曜日

枝雀「千両みかん」

流暢な関西弁。
大げさな所作の演技らしいから見る落語なのかも。

2007年6月18日月曜日

風の谷のナウシカ(四)

だいぶぎちゃごちゃしてきた。
人間と環境破壊がテーマのようだ。
説教くさいのは嫌だ。
環境破壊か。
それを糾弾するなら人間殺せってことだ。
人間は生きてはいけないんですか?

円楽「厩火事」

アルジャーノンに花束を

ダニエル・キイス著。
ひどいの一言。
障害者=被害者=いい人っていう歪んだエゴの押し付け。
何が手術で天才になっただよ。
じゃあ自分で退行しない術を考えてみろってんだ。
勉強や語学ができるだけで天才って考えが気にくわない。
仮に天才だとしても、天才になってダメになるんなら元の人間がダメなヤツなんだ。
人のせいにすんな。
あれだね、受験勉強でダメになったってやつ。
それで受験が悪いとかギャーギャー言い出す。
そんなヤツは受験じゃなくてもダメになるヤツなんだ。
何かって人のせいにしたがる。
こんな風に筆者の発想がデキの悪い中学生レベル。
夏休みの宿題の人権作文にでも応募してな。
お涙頂戴ものらしいがこんなもの読んで泣くやつは信じられない。
偽善だよ。

タイガー&ドラゴン(五、六話)

落語とそれに因んだ筋ってアイディアは面白いと思うしその試みも成功しているんだが、いまひとつ作品としては面白い味に欠ける。

桂文楽「船徳」

ストイック過ぎていまひとつ親しみづらい。

2007年6月16日土曜日

騒動舎新人公演

まおさんのダンスって地味に面白い。笑いかたはすごすぎたな。
りょーこさんは舞台上で演技しない姿を見てみたい
ラストの映像はエムキチっぽかった

(追記)
アンケートに「芝居の法則を無視しているのがよい。意図的なら」というものがあり、まさにその通りだと思った。
あの芝居そのものをあざ笑う軽快さ、それが騒動舎の最大の魅力である。
だが同時に「押さえるとこを押さえなければわかりづらい」という指摘どおりに全体的にだるい感じが惜しい。
しかし、怪物の原石には間違いない。
いつも騒動舎の芝居(?)を見るたびに芝居について考えさせられる逆説。
軽薄さの中の真実を俺は好む。

2007年6月15日金曜日

タイガー&ドラゴン(三、四話)

SEIREN MUSICAL PROJECT 特別企画公演『SEIREN WA-CHA-CHA 2U!!』

@早稲田学生会館
早稲田のインカレサークルSEIRENの特別企画公演(らしい)。
なんと80人出演。。
有名ミュージカルのダイジェスト。
内容はともかく、結構笑った。
ネタが結構思いついた。
ラスト薄暗い中、80人全員が出てくるところはすげえ威圧感だった。
最初は三十三間堂だと思ったが、出てくるわ次から次に。
あのクラスは中国の兵馬俑並だ。

「崇徳院」「三枚起請」

「崇徳院」
円楽師匠。
もはや名人円楽にハマった。

「三枚起請」
志ん朝師匠。

カラマーゾフの兄弟(2)

ついに来た大審問官。
しかしながら昔読んだはずなのに何にも覚えていないとは情けない。

2007年6月14日木曜日

風の谷のナウシカ(三)

「藪入り」「らくだ」

「藪入り」
円楽師匠。
いい話だ。
泣きそうになったよ。
おとっつぁんがいいんだな。
きっぷがよくておっちょこちょいで。
泣き笑いってのはホントにいいなあ。
これは絶品。

「らくだ」
談志師匠。

「松本」の「遺書」

映画でもそうだが、たけしとの差がもろに出た感じだ。
たけしには自己批判性があるが(本の中において)まっちゃんにはない。
虚勢張ってるようにしかみえない。
けど、お笑いではしっかり仕事やって実績あるからたいしたもんだ。
好き嫌いしかない本だが俺は嫌い。
まっちゃんの生き方は好き。
まっちゃんのお笑いは理解できない。
感性が合わないもんは仕方ない。
最近はいじり芸しかやってないから残念です。

タイガー&ドラゴン(一、二話)

落語をカジュアルに知るために見る

「芝浜」「目黒のさんま」「厩火事」

最近落語に凝ってる。
ツタヤで借りたCDをipod shuffleに落として聴く。

「芝浜」
談志師匠。
これはもう声と間が絶妙。
特に妻の声。
具体的な場面で言うと、仕事場の準備が出来ているというところの間髪いれずにいうところ。
そして最後に妻が全てを打ち明けるシーンでは泣きそうになってしまった。
フィクションである演技でこれだけ泣きそうになるなんて新鮮だ。
今日、一人エチュードをやって自分の演技力のなさを痛感して凹んだが、常に一人芝居である落語ってのは改めてすごいと思った。
ちなみに一人エチュードではいかに他の人がつまらなくても素直にバカに出来ない。
なぜなら自分がその場に立ったことを想像してしまうからだ。
あの誰も頼れない不安定さ、失敗したときのみじめさ、しらけた時の恐怖。
これはやった人にしかわからない。
しかし、作りこむことの大切さを知るのもこのときである。
笑いってのは恐怖だ。
そのことを体験してる人を俺は信頼する。

「目黒のさんま」
円楽師匠。
若き日の円楽師匠。
当たり前だが声が若い。
しゃべり方が優しい。
殿様の声はあんま好きじゃなかったな、単調で。
まあそこは世間知らずの愚かな殿様を目指したのかもしれないが。

「厩火事」
志ん朝師匠。
妻が面白かった。
早とちりでおバカで。

2007年6月13日水曜日

クドカンがキッズリターンに出演

松尾スズキが編集長を務める雑誌で判明。
クドカンの映画デビューらしい。
どこに出てんだあ

2007年6月11日月曜日

寄席@鈴本演芸場(上野)

寄席ってのは落語、それも古典落語やるっていうイメージが勝手にあったが違った。
もちろん落語がメインだが、曲芸あり手品あり漫才あり。
落語ってのも創作落語だったり単に焼肉について語ったりと下らなくてのんきで面白い。
いい大人がくだらないことを一生懸命やってる感じ。
親・親戚からは煙たがれちゃうだろうけど、どうしても好きだからやってますってのがいいなあ。
客席はスカスカだけど牧歌的だった。
なんと言ってもライブ感だな。
常に客席を巻き込む形で進む。
学生演劇でありがちなやりっぱなしとは違う。
なんかとてもいい世界を知った気がする。

2007年6月10日日曜日

宝生会・月並能

@宝生能楽堂(水道橋)
・水汲み(狂言)
・籠太鼓(能)
・来殿(能)

ほとんど寝ちまった。
しかも観てて眠ったというより、つまらなそうだから意識的に眠りに落ちた。
ごめんなさい。
せっかくだから最後の20分くらいだけ観た。
つまらなくて飽きた。
周りを見回すとじいさんばあさんばっかり。
内容を本当に理解しているのか疑問だ。
人に会うのを目的にしているようにも思える。
通は楽しめるんだろうが、とにかく最大の障害はセリフだ。
狂言は少し聞こえるが能に関してはセリフが全く聞こえない。
もはやお経の世界。
でも理解できないからってありがたがる必要はない。

2007年6月8日金曜日

大日本人

三倍速でみたい。
無駄が多く展開が小津並に遅い。
ところどころディティールにも凝ったいい笑いがあったが、少な過ぎて笑えない。
笑いの密度が少なすぎ。
映画じゃなくてテレビでいい気がした。
楽屋オチでした

僕は馬鹿になった

ビートたけし詩集。
詩っぽくない。
格言のようだ。
珍しく自分をさらけ出してる。
時にはこちらが恥ずかしくなるくらいに。
でもすごくいい。
洞察力の鋭さ、優しさ、虚無感、悲哀がみなぎっている。
たけしの思想のヒントが詰まっててそれらは映画を読み解く上で重要になろう。
よかった詩。
「魔法の言葉」「TEL」「ランナー」「パンツを脱いだサル」「孤独」「友達」「進歩」「理由」「社会生活」「同居人」「未練」「芸人」「タイムマシーン」「神」
これら一つ一つにポストイット張ってったらポストイットだらけになってしまった。

2007年6月7日木曜日

2007年6月6日水曜日

ファイナルファンタジックスーパーノーフラット

劇団、本谷有紀子。
@吉祥寺シアター。

知り合いが出ているので感想は気を使うな。
えー、よくできた芝居だと思いました。
女の子の恋したい、愛されたい的自意識のデフレをファンタジックに切なく描いた作品でした。
そんな印象。
観劇後に飲み屋に言って友人からいろいろ芝居の筋を聞いて、ああ、そうだったんだとの発見が多々あり、なんとかストーリーを理解することができました。
自分の興味がないものは情報をシャットアウトしてしまうという「バカの壁」が見事に機能した例でした。
前頭葉に問題があるのでしょうか。
忍耐力が弱い。
反省しよう。
物事はまず「理解」することが大事である。
そして我慢を覚えよう。

以下、自分の芝居嫌いについて。
私はつくづく芝居が嫌いなんだと思いました。
開始五分も立たないうちに飽きてしまい、早く終われと思い続け、うとうとしたり、暗転中は当然のごとく友人にちょっかいだしました。
しっかり演劇やってるなと思った瞬間に私は飽きます。
定番が大っ嫌いなのです。
壊したい、壊れてしまえ、という破壊願望が生まれるのです。
「コインロッカーズベイビー」にもありましたが全てのものは余計なのです。
知能や文化などなくてもいい。
壊すべきものなのです。
なので気恥ずかしいことをしたり顔でされるととてもいたたまれなくなります。
ロクなことやってないよ、あんたら。
その点、落語ってのいい。
前に何かの本で読んだのですが、落語のオチってのは駄洒落だったりしてとにかくくだらない。
そしてオチってのは現実世界に落とす(戻す)ってことでもあるらしい。
つまり、それまで話芸で観客をその世界に巻き込んでおいて最後につきはなす。
最後に客は、ああ、気持ちよく騙された、と思うわけであります。
そのたかが空想、たかが落語ってとこがよい。
最近とみにくだらなさに魅かれる。
真面目なことを真面目にやってる人をみると馬鹿にしちゃう。
自分で何かやらなきゃ。
人の悪口ばっかじゃクズ評論家だ。

バカの壁

養老孟司のベストセラーを再読。
最近とみに感じるバカの壁。
同じものを見ているようでも誰しも見方・感じ方が違う。
共通了解ってのは仮想のものなんだろうか

嫌われ松子の一生

いやあ飽きちゃったよ、30分くらいで。
画はすごくキレイでしたね。
とってもカラフル、きらびやか。
だけど、これが段々馴れてくるとけばく感じるんだな。
キャバ嬢見てるようなもんだ。
装飾しすぎた・作りすぎた美であって、なんかこう、片付けしたといって隣の部屋に全部押し込んだ的な嫌らしさ、または、甘ったるいケーキを食い続けるみたいなそんな重さがある。
全部の画にインパクトがありすぎて疲れてしまう。
監督の方はCM出身らしいんですがその手法で全部映画にしちゃった的な感じです。
前作の下妻物語は良かったのにな。
でも、この作品もスクリーンで見たら違う気が。
ミュージカルのシーンとか結構気に入った。

座頭市

北野武唯一の大ヒット作。
悪い言い方すると一般ウケ狙った作品。
めずらしく劇的要素盛り沢山。
もっともエンタメ路線に走った作品。
たけし作品としても異色 、時代劇としても異色。
一発で決着つくのはいいな。
あざとい演劇の殺陣よろしくいつまでもチャンバラごっこやられたら殺気が消えてしまう。
予定調和はごめんだ。
刀を鞘から抜いた際に間違って切りつけてしまうってのもあったが、これは一見ギャグでもあるけど、刀ってのは危ないもんってのがわかって実によい。
刃物ってのは意識なしでも切れてしまうものだ。
当たり前だが、今までの映画にはない新しい現象だ。
しかしながら、キタニストの俺としてはこの作品だけ見てたけし映画が好きってやつを認められない。
ついそんなつまらない意地を張ってしまう。

2007年6月5日火曜日

狐狸庵うちあけばなし

遠藤周作のエッセイ。
はげ、病弱、三浪、猿に惚れられる、などなど面白エピソード満載!

3-4x10 月

ビートたけし第二回監督作品。
「三対四エックス十月」と読む。

たけしは主役じゃないんだが圧倒的な存在感。
マジで怖い。
これすげーな。
キタノブルーとかはあまり見られないけど、時折すごい画がある。
たけしの役の凶暴さは、人類の業だよ。
何で今人間は生きてるのかって言ったら人殺したり女犯したりしてきたからだ。
そういったやつらの子孫なんだよ、俺たち。
きれいごといっても始まらない。
ありのままの現実を見せ付けられてタジタジするしかなった。
ショックだよ、この映画は。
いかに日常生活が真実を隠蔽するものか思い知った。
しかしながらこのタイトル、そして終わり方が謎だ。
逆転満塁ホームランってことかな、このスコアは。
4点取ってるし。
なんかよくわからないだけあってさらに不気味度が増す。
カルト映画だ。

ブラック・ジャック14

2007年6月4日月曜日

ATMでおろしたお金を取り忘れた

4千円。
どうも財布の中身が少ないと思ったわけだ。
信じられないミスをした。
音楽聴きながらだったのがいけなかった。
しかしながら、DMで通知が来た。
親切な郵便局。

2007年6月3日日曜日

アートで候。 会田誠 山口晃展

上野の森美術館。

伝統的な大和絵を踏襲していながらそれを現代的感性で描く作品。
二人は現代の大和絵師だ。
感動したよ。
これだよ待っていたのは。
芸術ってのは生まれ育ったその国の風土から発生するもんだというのが私の持論。
欧米の猿真似ばっかしてるやつが芸術家を気取るのがはびこってて(日本人がそんなもんわかるかよ。日本人がやっても似合わねえんだよ的なもの。例えば日本でやるシェイクスピアとかブロードウェイの西洋演劇)、大衆も概ねそれを支持している感じにうんざりしていたのでこの二人の存在を知ってとても嬉しかった。
単なる伝統主義とも違う。
この国で生まれその国の風土が作ったワクからの出発点があって、その立脚から表現で自己で拡大していこうとするところに芸術が生まれる。
猿真似では足場がない。
宙ぶらりんだからエネルギーがない。

放課後

東野圭吾。
ミステリってのは非常に論理的で勉強になる。
しかもこの作品はとても面白かった。
捨てトリックっていう発想は面白いな。
東野圭吾の差別・偏見を嫌い、筋を通そうとする男気がかっこいい(東野圭吾は左目がみえない)。

2007年6月2日土曜日

監督ばんざい

上演予告が15分もありやがった。
ふざけんな!
NHKは受信料あるからCMないんだろ。
なんで1500円も払ってCMみなきゃいけねえんだ。

と、初めはイラついたが映画は良かった。
北野武監督、13作品目。
映画館で観てよかった。
色々思いすぎて一度には書ききれないが、とにかく遊び心があって好きだ。
たけしが好きだ。
とても共感するとこがあった。
監督ばんざい!


以下、思ったことを断片的に。

・カンヌで世界の映画監督30人でつくる短編集のひとつとして上演された作品。
さあどうなるのかな、と思ったとこで終了。
あっけなさすぎ、面白くなかったな。
起承転結の「起」と「承」で終わっちゃった感じ。
しかし、作品中で上演される「キッズリターン」が抜群にかっこいいんだな。
一度、劇場で見たい。
音楽がとくにかっこいい。
耳に残る。

・たけし自身が言っていたように、構えずに何の意味もないくだらない映画として笑うつもりで見ようとしたがうまくいかなかった。
ほとんどはくだらない感じだし、ラストなんかはもうめんどくさくなってチャンチャンって感じなのだが、どうしてもたけしの人形が出てくるところを見ると深読みしてしまう。
あのバイク事故で自分の肉体のことをボロボロになった人形って言ってたことが思い出される。
あと定番の考えだと、「ビートたけし」と「北野武」って奴。
大体殴られるのは人形だったから、単に痛いのが嫌で人形使ってたのかもなんて考えたり。

・よく笑った映画だった。
一番笑ったのは、何と言ってもラーメン屋でのプロレス。
しかも蝶野ってのが最高だ。
何言ってるんだかわからない。
しかもコワモテでその通りに強い。
やっぱりプロレスはネタになる。

2007年6月1日金曜日

神様のボート

江国香織の長編。
あのひとって桃井センセーじゃなかったの?
最後になって勘違い疑惑浮上。

感想。
短編よりも長編のほうがまし。
巻末の解説のヨイショしてるやつらが許せない。
とかく江国香織は好きな人は好き(なはず)。
俺は嫌い。
この人は文学じゃなくてファッション。
妄想に近い。
非常に表面的です。
勝手にやってください、って感じ。

カラマーゾフの兄弟(1)

光文社新訳古典文庫。
驚くほど読みやすい。
字がでかい&注釈がないだけでこれほど違うとは。

大学は出たけれど

小津安次郎の有名な映画。
弁士がよかった。初体験。
ホントはもっと長いはずらしいが15分足らずで終わっていた。
大学は出たけれど就職できない、なんて身につまされるよ全く。

2007年5月31日木曜日

あの夏、いちばん静かな海。

ラストがいーね。
タイトルロールが最後に登場。
くるね。

この映画が作られたいきさつは以下のようだ。
桑田圭祐が監督した「稲村ジェーン」をたけしが音楽しかよくねえと批判したところ、桑田が反論。
「じゃあサーフィン映画つくってやる」ってことでたけしが作ったらしい。
音楽があって映画があるんじゃなくて、映画があって音楽があるってのを見せ付けようとしたらしい。
確かにこの映画は音楽が久石譲ってこともあり抜群に音楽がいい。
かっこいいぜ、たけし。

バイク事故現場


1994年「八月二日一時三十七分、新宿区南元町の都道でミニバイクを運転中のテレビタレントのビートたけし(四十七歳)は、右カーブを曲がりきれず、道路左脇のガードレールに接触転倒し、新宿区の東京医大病院に運ばれたが、右側頭部頭蓋骨陥没骨折、脳挫傷、右頬骨複雑骨折で長期入院が加療が必要と診断され、面会謝絶の状態」(ビートたけし『顔面麻痺』(幻冬舎、1997年))


で、行ってきた、事故現場。
JR信濃町で降りて、権田原の交差点を四谷方面に行く。
東京都新宿区元南町13の通称「安鎮坂」というところ。


追記:2014年5月24日(土)
写真を追加。
撮影は2014年5月17日(土)

 










本当の私をもとめて

遠藤周作。
なんか新興宗教の教義っぽかったな。
自己啓発セミナーみたいな。
もちろん光るものもありましたが。
しかし遠藤周作はこんなもんじゃない。
狐狸庵名義ではないので真価が発揮されていない、といったところか。

2007年5月30日水曜日

菊次郎の夏

バス停で菊次郎が寝ているマサオの横でこぼす、
「この子も俺と一緒か・・・」

キッズリターン

「俺たち終わっちゃったのかな」
「バカヤロー、まだ始まっちゃいねえよ」

2007年5月29日火曜日

I’s(9巻)

I’s(8巻)

AV男優

家田荘子。
いまひとつ。
ひとりひとりの人物像が浮かび上がってこない。
AV男優それぞれの単なる仕事観であって人間が見えてこない。
著者の「私」の偏見が強いこともマイナス。

あのひと

ビートたけし処女小説集。
脱帽である。
ビートたけしは一流小説家でもあったのだ。
私小説的青春・少年小説。
すっごくよい。

顔面麻痺

再読。
ビートたけし著。

2007年5月28日月曜日

氷点(下)

最高でした。
テレビドラマにぴったしなんじゃないかな。
人間の「原罪」っていう重いテーマをこれだけさらりと描くなんて素晴らしい。
もしこうだったらヤバイな、と思ってたらまさにその通りにきたのでたまりませんでした。

2007年5月25日金曜日

愛でもくらえ

ビートたけしの自伝。
いくつあんだ自伝。
この作品はわりと新しいほう。
目新しいことは見つからなかった

氷点(上)

三浦綾子。
久しぶりに大好きな作家ができた。
非常に精巧にできた小説。
心理描写が卓越。
人間の暗部がものの見事に提出されている。
昔この「氷点」から談志師匠がヒントを得てあの長寿番組の「笑点」作ったと聞いたことがある。
内容は全然関係ないけど。

I’s(7巻)

どうしよう飽きてきた。
15巻くらいあった気がする。
まあ一応読むが。
青春純愛モノには井の中の蛙君を感じてしまう。
高校生の時に読めばもっと楽しめたはず。
ウジウジした主人公に、ちんたらしてんじゃねえ、どうでもいいよ、早く終われ、と思いながら読んでいる。

つめたいよるに

江國香織。短篇集。
最初の『デューク』ってのはよかった。オチがあって。
あとはやっぱりつまらない。都合のいいフィクション、単なる思い込みだよってのばっか。とにかくオチがない。盛り上がらない。Oヘンリと比べたらかわいそうだけど、情報の密度がない。スカスカ。
江國香織ってのは、私は特別なの、って思いたい女が読めば気に入るのかもね。男は共感できんよ

2007年5月24日木曜日

無題

最後まで押し通せなかったら
やさしさではない
途中でくじけるなら
悪人になればいい
やさしさは根性です

ビートたけし

すいかの匂い

江國香織。
11のタンペン全てつまらなかった。
少女まんがで見られるような女が描く男像のぬるさがある。自意識過剰の女向けの作品。薄っぺらい

2007年5月23日水曜日

最近

最近何してるの?と言われると返答に困ることが多い。
特に何をしているわけではないからだ。
読書?それもたかが二時間くらい。
それ以外は?
何してるんだろう。
胸を張って何かしていることがないと充実している感じがしないから厄介だ。
でも、日頃の衝動に任せて生きるのはなんと自由なことだろう。
大切なのはどこまで踏み込めるかだ。
それが具体的に何かをするときの糧となる。
自分の中から情熱的に湧き出てくる衝動が出てくるまではひたすら待つしかない。

コマネチ!—ビートたけし全記録―

新潮文庫。
たけし資料として最適。
たけしが初の編集長。

たけしの著作はほとんどゴーストライターが書いたもの。
マル投げではなくそれをチェックして構成・編集してる。
口述筆記が多い。
ということを知った。

私の就活観~中盤をむかえて~

低空飛行を続ける私の就職活動。
世間的にはもう後半戦に突入か。
やったりやらなかったり断続的で、内定はおろか未だに二次面接を突破していない。
何度、筆記や面接をすっぽかしたことだろう。
実際あんまり就活をしているという実感がない。
今日は約一ヶ月ぶりくらいの久しぶりの面接。
全く準備せずにやってみた。
ボロボロだった。
ありのままの自分を見せようとしたところ、単なるネガティブな面を強調し努力しないダメな人間像が浮かび上がってきた。
悔しいがこれが本当の姿かもしれない。
自己PRっての恥ずかしくてできない。
と思ってるとこで、やってみて、と。
言ってて恥ずかしくて口ごもっちゃう。
ハキハキ言ってるやつ見ると寒いなと思ってしまう。
今回の面接で一番こたえたのは、果たして自分が本当に就職したいのか、ってこと。
組織の中で働けるのか、ってこと。
面接官の人は、就職活動でそういった自己PRとかで自分をよく見せる演出をしていくことも「成長」とか言っていたがそこはなんか引っかかった。
確かにそうやって社会に受け入れられようとすることは、社会性を養うことになる。
ある人にとってそれは成長だろう。
しかし、自分にはどうも成長には思えない。
それは自分を小さくし、社会の部品となる奴隷化にしか思えない。
面白くないものを面白いとは思えない。
欺瞞だ。
こんな風に思っている限りサラリーマンにはなれないだろう。
しかし、フリーでやっていくことなどさらさら考えていなかった。
惰性で周囲に流されてでの就活。
非常に中途半端な状態にあることが明らかになった。
なぜ就職するのか。
社会的虚栄心を満たすためと、生活費を稼ぐため。
そこに使命感も、情熱もない。
就職するか、他の道を探すか。
どうやらようやく不安が襲い掛かってきた。

2007年5月22日火曜日

東京タワーオカンとボクと、時々、オトン

再読。
感動した。
映画より、断然本のほうがいい。
まず文章がうまい。
洗練されているももの、それは都会的な気取った洗練というよりも、母性愛などのジメジメしたものを扱ってもさらりと描くことのできる本当の洗練だ。
生活に根ざした洗練。
そこには人間の素の姿がある。
人間の悲哀がある。
リリィさんの自由に堕落しきった青春時代の雰囲気は自分にも感じられる。
卒業しても五年もプラプラしてたって。
才能のある人を真似してもこっちが馬鹿みるだけだけど、なんか憧れちゃう。

2007年5月19日土曜日

我が青春に悔いあり

狐狸庵先生こと遠藤周作のエッセイ。
三浪だし病弱だったりするだけども、とってもポジティブに生きてきたことがわかる。
だらしないんだけど少年っぽくていいな。
もちろん文もうまい。
これから手術を受ける人に向けた体験談を踏まえたアドバイスが面白かった。

2007年5月18日金曜日

佐竹君からの手紙

読むのは二回目。
ビートたけしの小説。
夏目漱石「坊ちゃん」と並んで最高のエンタメ小説だと思う。

2007年5月16日水曜日

龍言飛語

エッセイ。
文体が村上龍っぽくない。たけしに似てる。
「見栄とか権威とか全て取り払った上で、自分が本当にやりたいこと、気持ちのいいことを見つけるのは難しい」とあったが確かにそうだ。
あと、「いかに踏み込めているか、いかにサバイバルをし、そこから自分だけの体験を得ているかが重要」という言葉が印象に残った。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

本のほうがよかった。
淡々としててね。
なんかこう映像だと、その病気で苦しみ姿とかが強引に同情を引き出すものとして働くからそこがあざとくなる。
死んだ後も無理に死に意味づけしようとし、感動させようとする規制が働き、泣けない。
この映画で泣ける人はそんなに親しくない人の葬式で泣く人。
周囲の雰囲気に呑まれてしまう人ではないか。
まああとは単純に感情移入しやすい人。
典型ではひねくれた俺は泣けない。

役者では松たか子が美しすぎた。
彼女にアテ書きして一本シナリオを書きたい。
あと希木樹林。
「寺内貫太郎」のおばあちゃんから30年以上たつわけか。
あれのほうが好きだなあ。
しかし、演技はすごいとかしかいいようがないな。
笑い方がいいんだよな。

きりひと賛歌(2,3完結)

2007年5月13日日曜日

モネ回顧展

新国立美術館。
絵ってよくわかんねえな。
モネさんは印象派。
写真と違って絵ってのは瞬間を切り取ることが出来ないから、印象派ってのは変化を捉えるわけだ。
所詮、完璧な客観などなく人間ってのは主観でものを見るわけであるし、その自分の心に移りゆくものを描くのが印象派。
こんな感じか印象派。
なんか山下清とかそういった素朴なものを見たい。
日本の美術をもっと見たい。
風土と芸術の関係は重要だし、まずはおのれ(日本)から知るべきであると思う。
モネはよくわからない。
しかも芸術家ってのはなんで確実に壊れる時期があるのだろう。
落書きにしかみえない絵もあった。
わからないものはわからない。
美術館とか行って、わかった感じで芸術を気取ってるやつら(俺もそうでした)を許せなくなってきた。
まあわからなくてもその印象や衝撃ってのは大事にしたいが。

日本を祝う

サントリー美術館。
鳥を描いた屏風に魅かれた。
スズメとかキツツキとかかわせみとかいろいろな鳥がいてワクワク。
あの薩摩藩で20年くらいしか作られなかったガラス細工はなんだっけか。
あれも良かった。
有田焼とか焼き物系だったら江戸東京博物館にはいっぱいあったけ。
高校の時小野センセーに連れてってもらったな。
やたら目が利いてて面白かったな。
祝うっていうテーマならもっと結婚式の伝統的なモノとか宮廷の秘蔵のものとか見たかったな。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか

生活の身近な疑問を会計学的に解き明かすベストセラー。
会計学に興味のある人が読めばいいだろう。
全く興味がない人が読んでもこの本の真価は発揮しない。

2007年5月11日金曜日

きりひと讃歌(1)

これはヤバイ。
衝撃が走った。
めちゃ面白いサイコサスペンス。
全巻揃えなけれぱ。
何巻あるんだろう

コインロッカーズベイビー(下)

村上龍はこの三作目を圧倒的なものにしようとしたらしいけど、なるほど圧倒的な小説だ。
これが村上龍の作家としての評価を確固たるものにしたとかしないとか。
残酷なことも淡々とつづられ、その視線は恐ろしく冷たいけど正確だ。
巻末の三浦雅士(誰だっけ?)の解説によると「自閉と破壊」がテーマらしい。
今でも、いや、いまだからこそなおさらリアリティがあるテーマだ。

ジェリーインザメリィゴーランド

安野モヨコ
後半なんかテキトーだな。
まだこの頃は修行期ってやつか。
でも時々ぐっとくるセリフがあって才能を感じさせる。

2007年5月10日木曜日

99・9%は仮説

光文社新書。
言ってる内容は、科学といえど全て主観、客観など存在しないという現象学をそのままいった感じで新鮮さはない。
客観ってのは間主観性ってやつ。
現象学といったらフッサールって人だ。
本書を読むと、いかにわれわれが仮説を仮説と気づかず惰性でそう信じているかがわかる。
常識を疑え。そして常識が完璧な事実でないことを意識せよ。
当たり前だけど難しい。
アインシュタインの相対性理論ってのは、要するに世の中には正しいことがいくつもあって真実が相対的である、って感じに思えた。
宗教戦争を見てのとおり、確かに正義も一つじゃないって思うとその通りだ。
なるほど。

峠(下)

2007年5月9日水曜日

なんでもおまんこ

っていう詩が谷川俊太郎にあることを知った。
http://www.poetry.ne.jp/zamboa_ex/tanikawa/6.html
どうした谷川俊太郎。
あんまり知らないけど急に言葉が乱暴になってないかい。
やけくそになってないかい。
君の風貌でそれ言われたら小学生をたぶらかす変質者だよ。
まあ俺の格言「ちんこだよ、人生は」みたいなもんだなきっと。
なんてエラそうにすみません。

2007年5月8日火曜日

ガラス城の記録

ラストがよくわからない。
あの凶暴な女とセックスしておしまい。
どういうわけだ。

(追記)
未完ということが判明した。
なるほど。
完成してたらすごい作品になっていたことは間違いない。
惜しい。

卑怯

卑怯を憎む。
卑怯であってはならないと思う。
例えば、他人を利用してはいけない。
自分がされたらたまらなく不快だ。
とりあえずはそんな理由だ。
卑怯ってのは利己主義とも微妙に違う気がする。
主義すらない、節操がない、ぼんやりしている、そういった得体の知れない類だ。
だからつかみどころがない。
卑怯なやつは恥が溢れている。
恥のオーラみたいなもんだ。負のオーラ。
そういったものに触れるとたまらなく嫌な気持ちになり、俺は反射的にバリアを張って隔離する。
そこで思うこと。
自分も同じ穴のムジナではないかということ。
結局誰しもエゴで生きているわけであるから、そういったヤツも認められなければ同じではないかと。
そして自分自身、正義感が強いほうではないので他人を裏切らない覚悟がない。
そう思うとたまらなく嫌になる。
器が小さいといわれればそれまでだ。
俺は小さい。
戦国時代や幕末に生きていれば他人を裏切りまくっている可能性がある。
良かったあんな時期に生まれなくて。
あと最近で言えば戦争中か。
この天下泰平の平和な世の中は小さい人物のほうが生きやすいのかもしれない。
けどどこかさびしい。

I´s(1〜4)

少女マンガっぽい。
中学・高校の時に読んだらはまってたかも。
すれている俺には物足りない&イラつく。
少女マンガの文法を多用してて、展開読めちゃう。
だけどつまらなくはない。

2007年5月7日月曜日

峠(中)

上巻は司馬さんも認めるとおりに大した出来事もなく物足りなかったが、いよいよ面白くなってきた。
政治家として、武士として、利害ではなく道に生きる河井継之助。
気骨のある人物は損もするが、生き様は何年たっても輝く。

ビート君

ビートたけしを「ビート君」と呼んだのは、黒澤明と後藤田正晴の両氏のみ。

2007年5月4日金曜日

風邪ひいた


中学以来に風邪をひいた。
首筋のリンパ腺が腫れ、だるい、悪寒がした。
ようやく治った思って、外に出たりしたらぶりかえし頭痛がひどくなった。
はげしく痛む。
小2の夏休みに謎の頭痛に悩まされた以来の頭痛だ。
さすがに薬(パブロンエース)を買って飲んだ。
このゴールデンウィークはほぼ寝て過ごすことになりそうだ。
痛みやつらさを知ることで人にやさしくできそうな気がした。
が人はすぐ忘れる。無念。

2007年5月3日木曜日

ブラックジャック12

火の鳥(日本の過去全部)

手塚治虫は読むたびに新しい発見がある。
マンガ界の夏目漱石みたいなもんだ。
しかし火の鳥ってのは素晴らしく面白い。
その血を飲めば永遠の命を手に入れられるという火の鳥を求めて、時の権力者たちが人々を翻弄する。
権力者たちの哀れな末路。
なんと因果なことか。
これをうまく歴史に絡めて描く。
歴史もこのような永遠の命をめぐるという「原理」で展開されていると思うと不思議なもんだ。
そして妙なリアリティがある。

コインロッカーズベイビー(上)

2007年4月30日月曜日

差別の作法

ビートたけし・ホーキング青山の対談。
しかし、たけしの言葉ってのは「経験」と自分の思想ってのが密接に関わっていて説得力がある。
昔、身近に障害者がいてそれと対等にやりあっていたっていうのはなんとも差別問題を語る上でこれほどの説得力があるものはない。
ワイドショーに出てるエラソーな評論家だと単なる空論、しかも自分をいい人に思わせるようないやらしさがあるのに。
でもたけしが経験が特別豊富というわけではないと思う。
自分を客観的に把握し、記憶力が優れているからこそうまく引き出しとして利用できているわけだ。

2007年4月26日木曜日

友達がいないと不安だ症候群につける薬

齋藤孝著。
一気に読んだ。二時間くらい。
あれは三年前になるか。
教職でとっていた齋藤孝「教育基礎論」と同じ内容だった。
あの授業は毎回グループ組んで話すから知り合いが出来て嬉しかったな。
今やっても保守的になってるからあの時のようにはいかないかもな。
さて本文について。
いじめに関しての授業案が印象的。
いじめ事件から8年後インタビューしたテキストを使うやつ。
やはりお題目みたいに唱えるだけではいけない。
自分の身につまされるというか、やはり人間の弱さというか、簡単に答えの出ない形にしてもどかしくなる気分が一番必要だと思う。

真説「たけし!」俺の毒ガス人生

けっこう勢いで嘘ついている。
兄貴が東大とか。
確か大さんは明治。
どうやら最初の自伝のよう。
でも勢いがあって面白い。
記憶の鮮明さ、特に当時の息遣いが伝わってくるような描写はすごい。

2007年4月25日水曜日

テンション芝居

声量を出す、勢い、グルーブ感、、オーバーリアクション、メリハリetc
これらが良いとされる。
ひねくれているせいかこういった芝居見ると疲れる。
日常生活でもそうだが、無駄に元気な人(元気なふりをしている人?)を見ると疲れるのだ。
なんというかテンション芝居にはリアリティを感じない。
作られた感、人造的要素が強すぎる。
散文的よりも漫画的といったらよいか。
人間の機微、というか繊細な部分を落としがちである。
心の動きが大ざっぱというか単純すぎる。
しかも既製の価値観をそのまま使用していて創造性がない。
学生演劇になると、もっとひどい。
笑いに関してぬるい。
なんの芸もない。
笑われているだけ。
勢いでごまかす。
いや、すべて自己満でごまかしている。
周りを見ようとしない。
誰が演じても僅差はない。
閉鎖的な環境って態度にはうるさく、価値観への想像力が働かない。
無難な芝居は退屈です。
俺はもっと壊していきたい。
野心を持ってめいっぱい批判されてこそ何か生まれる気がする。

浅草キッド

ビートたけしの芸人生活の原点、浅草時代の物語。
何かできるという根拠のない漠然とした思い、世の中を面白くしてやるという野心がギラギラしてて心地よい。
俺も何かしたい。

下流志向

内田樹(たつる)著。
キーワードは時間性、等価交換、消費。
現在日本の働かない若者の特性を経済性という観点に着目し、問題点を指摘。
不快は高く売れるというのが印象的だ。
しかし結局、「師」の必要性など昔は良かった的な価値観の提示に留まり、人生を充実させるにはどうするかという根本問題には一切触れられていないのが気になった。

もっと気になったのは仙人の書き込み。
本文中の、親が金銭的貧しかろうとニートになる可能性はあり、それは一生懸命働くことに虚しさを感じるからだ、という筆者の指摘について、
「まあ俺は実際自分でバイトしないとあんま遊べんから、労働はすんなり受け入れたよ。」
と一家言。
いやー重みがありますね。
本人のみぞ知るという心のゆとりも感じられますね。
体験のにじみ出る言葉というのは説得力があります。
また自分らしさを求める現代の傾向について書かれた項では、
「中途半端な選択を自分の発露だと自己を欺くのは、誰しもが 行っていると思う。井の中の蛙」
とばっさり。
大学を含め日本の製品が世界標準に変わっていくことについて書かれた項では、
「G1の名称変更も仕方ないのか。雄二君は進歩主義かも」
とにわか知識の競馬と現代の若者を代表する雄二君の名が登場。

なんか三色ボールペンで線引くより鉛筆で線引いたほうがしっくりくるな。
ともあれ本はこうやって読むべき。
何も考えず流されて村上春樹を読んで好きとか言ってるやつみるとあきれちゃう。

2007年4月19日木曜日

菊次郎とさき

親を許せるようになってようやく大人だという表現が印象的。
俺はいつになるやら。
たけしが母の通夜の席で大泣きしたのをだいぶ昔ワイドショーで見たな。
この本読んでその母の凄さがわかった。
たけしは何やっても勝てなかったってのはどんだけの母親だよ。
最後の最後で昔たけしからもらったお金を積み立ててた貯金通帳が出てくるところ泣けるな。
父親はそうとうのダメ男だったみたいだけど、ちっとも恨みがましく書いていないとこがいい。
「菊次郎の夏」なんて親父の名前使った映画作ってるくらいだからね。
ほんとにたけしは人間がでかいよ。

阿修羅のごとく

男はこっそり浮気する。
女は耐える。
それだけのドラマだった。

観終わってからというものの劇中でずっと流れていたトルコ軍楽が永延頭の中を流れてしょうがない。

2007年4月18日水曜日

名前のない女たち

職業に貴賎あり。
なぜAV女優になるのか。
世の中不幸なことは信じられないくらいある。
それに比べたらAV女優なんて楽チンだ。
同情するのか。いや、してはいけない。
そこに責任のある愛情がない限り。

2007年4月13日金曜日

この国のかたち

日露後から太平洋戦争に至るまでの時代の狂気性。統帥権

ウェブ人間論

現在は時代の大きな転換期である。
そんな時代にどう生きるか。
という共通の認識のもとで交わされるウェブ人間論。
個がどう生きていくかという平野啓一郎と全体を俯瞰してて現状を把握して展望を述べる梅田望夫との視点の違いがより問題点を浮き彫りにしている。
どちらも頭がよく、互いの主張を理解していて、有意義な議論となっている。

2007年4月12日木曜日

たけしメモ

卒論のためのメモ。
卒論はたけし映画の青の時代についてやろうかと。


仁義なき映画論(文春文庫)より抜粋

この場であえて映画評論家といわれている人達の一部に対して、不満を言わせてもらうと、ガキの読書感想文じゃあるまいし、批評家というなら、せめて文体を持ったらどうだ。映画の観方は百人が百通りで結構だけど、配給会社宣伝部からもらった情報の受け売りでお茶をにごし、洋画コンプレックスの裏返しのような論点から、あんたらの好みで作品をかたられたんじゃ、映画好きが聞いてあきれる体たらく、せめて文体を持てって。

2007年4月10日火曜日

下流社会

なんか勝手に作り上げた神話って感じがするな。
社会の本質をついてない。
下流とみなしているものは結局、差別だもんな。
客観性に乏しい。
結局、そういった経済性だけで序列をつくって、人生の意味とか充実度といった難問を視点に入れていないところが一番のだめなところだ。
やはりどうしても下のものを設定して自分の優位を確かめているというさもしい根性を感じてしまう

寺内貫太郎一家

ひでえ親父だ。 すぐ怒って拳が飛び、女房をこき使う。 家はひっちゃかめっちゃか。 暴君。 でもそれは不器用な愛情表現。 こんなに心優しく、実は弱く、正義感の強い人はいない。 おばあちゃんの樹木希林めっちゃおもろい。 浅田美代子が口パクなのはご愛嬌。 静江さんと上条さんが仕事場で抱き合うあの回は泣いたな。 こんなに面白くて、奥が深いドラマは他にないよ。 ほんと。

合わせて向田邦子のエッセイ「父の詫び状」も読む。
主に向田邦子の親父について回想されて書かれている。
つまり、「寺内貫太郎」の元ネタ。
あまり連続ドラマは見ていないが(全部見たのは、金八の健次郎&上戸彩編、GTO、神様、もう少しだけ、ちゅらさんくらい)、「寺内貫太郎一家」ほど素直に笑えて、泣けて、感動したドラマは他にはない。
遊び心も満載で、作り手側が楽しんで作っている気がした。
演出の久世光彦が本の「寺内貫太郎一家」の解説でこう書いている。


テレビほど面白いものは滅多にあるものではありません。小むつかしい顔をして目を吊り上げたら、とたんにつまらない不粋なものになってしまいますが、思いつきを悪乗りしてそのままやってしまったり、罪のないいたずらを面白がってやるにはテレビはすてきな玩具だったのです。

これは俺が演劇をやる考えとも一致しているな。

2007年4月9日月曜日

東池袋大勝軒

☆☆☆☆
@吉祥寺。

先日惜しまれつつ閉店したラーメンのつけめん元祖といわれる東池袋大勝軒の分家だとおもわれる。ラーメンを食べた気がしないので、つけめんは敬遠しがちであるが、せっかくなのでつけめんを注文。驚くほどうまかった。だしは魚類。濃くてつけめんに最適。650円。

パンセとは

『パンセ』とは、「人間は考える葦である」という言葉でおなじみのパスカルの著書である。 ここで一つパスカルと『パンセ』についてまとめておこう。 以下、パスカルと『パンセ』についての記述は、かつてフジテレビの深夜に放送されていた「お厚いのがお好き?」の図書版を参考にした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そもそも『パンセ』とは、フランス語で「思想」、または「書き残されていた文章」という意味らしい。 敬虔なクリスチャンであったパスカルは神を信じない人を信仰の道へ導くための本を書こうとしていた。 しかし、本を書く前に死んでしまい、そのために残されていたメモを他人が上梓したものが『パンセ』である。
出版当時のタイトルは
「死後遺稿の中に発見された宗教及びその他の若干の問題についてのパスカル氏の思想(パンセ)」
という長ったらしいものであった。


『パンセ』は格言の宝庫である。
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていただろう」
「哲学をバカにすることが真の哲学である」
「人間はあらゆる職業に向いている。向いていないのは、部屋の中にじっとしているだけ」
などがある。


パスカルの賭け。
『パンセ』の中の一説にこんな言葉がある。

「神がいることに賭けたまえ」
パスカルが生きた17世紀は科学と理屈全盛であった。 そこで求められたのが神がいることの証明であった。 パスカルはデカルトのように科学的に神を証明することなどせず、「神がいることを証明することは無理」といい、続けて「神がいることに賭けたまえ」と呼びかけた。 パスカルは勝ち負けの確立を研究するためにルーレットを発明した人でもある。 その研究をもとに「勝ったらそう取り。負けても損はない」という究極の賭け方を探し出す。 そしてそれが神を信じることだとしたのである。
つまり、もし神がいれば永遠の幸福が手に入る。 しかしいなくても別に損はしないだろう、というわけである。以後、このような当たれば大きいが損はしないという賭け方を「パスカルの賭け」と呼ぶようになる。

2007年4月6日金曜日

ブログ

 「ウェブ進化論」を読んでweb2.0というもののを知る。そして、ブログというツールが人を知的に成長させうるものだと書いてあり大変な興味を持った。

 このインターネットというものは世界中につながっており、無限なくらいに開放的な空間であり、これはこれまでの歴史には存在しなかったものだ。誰かに自分の考えなり、文を読んでもらえるというのは俺にとっても極めて刺激的なことである。しかもそれが自分の全く知らない人にも読んでもらえるという可能性を秘めているのだから、これは使わない手はないと思った。誰も読まないかもしれないが、もしかしたら信じられないくらいの大勢の人間が読むかもしれない。そのダイナミズムが、ネット社会の、そしてブログの魅力だ。

 しかし、ネットやブログは玉石混淆状態だ。もちろんこのブログをなんとか「玉」にしたいと考えている。「脱力系パンセ」というタイトルをつけてはいるが、常に誰かに読まれることは意識しておきたい。ゲーテが「100万人の読者を想定して書くべきだ」みたいなことをいっていたが、質を高めるためにはやはりそういった意識が必要なのだろう。誰かに批判されるかもしれない、その緊張感との格闘が人を知的に成長させるのではないだろうか。

 まだ使い方がよくわからないので固いことを書いてしまった。早くゆとりをもって、本領(脱力系)を発揮できるようにしたい。